東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『あっと言う間に年末で』

tokyomoon2014-12-29

年末のバタバタであれこれしてたら気がついたらもう暮れも押し迫る感じに。26日に仕事納めをして、それまでが結構バタバタしていたこともあり、気がつけば日記も書かず。いくつか覚え書きとしてまとめ書き。


映画『この世で俺/僕だけ』のプロデューサーの方に呼ばれて一度、お会いしたのはいつだったか。改めて契約書を交わした。映画上映に先立っての契約書。脚本の契約書と一緒に、作詞の契約書というものも交わした。忘れていたってわけではないけれど、歌の歌詞も書かせてもらっていたなぁと。ただ、そういうモノでもやはり契約書があるのかと驚きつつ。それにしてもプロデューサーという仕事は本当に大変だと思う。かつて自分もそれに近い仕事で2本ほど作品に携わったけど、なんにして作品の窓口になり、主にお金の面で矢面に立たなければならない。今回の作品は、すでに制作費というものは諸々処理が終わっているだろうけれど、映画化にするにあたり劇場用にMAをやりなおし、宣伝のためのホームページや劇場ブッキングなど広告宣伝費を捻出せねばならず、その額を聞いたところこちらの想像以上の費用がかかっていた。では、それが回収できるのか。それは映画の売れ行きに関わるだけに、なんというか、単に観てほしいというだけとは別の想いで、この作品がひろがってほしいと思う次第。チラシをもらったので、できる限り配ろうと思う。別れ際、さらに公開館数を拡げるため、いろいろな劇場の方に会ってくるということをおっしゃっていて、その直後にホームページの劇場公開館が増えており、こういうがんばりのおかげで映画が広がっているのだなぁとしみじみ実感。


23日の祝日の日。本来ならば休みの日なので娘と一緒に過ごさねばならないのだけど、嫁さんにお願いして映画を観に行かせてもらった。ツァイ・ミンリャン監督の『郊遊–ピクニック』を横浜の映画館へ。調べたところ、モーニングショーで26日までしか上映しておらず、諸々検討するとこの日しか観に行けなかった。それで頼み込んだ次第。OKをいただき、いつも仕事にでかける時間よりも早く外へでかける。娘からも結局「仕事?」と聞かれる始末。雑司ヶ谷駅から馬車道というみなとみらい線の駅までは、一応、電車一本で行ける。で、馬車道駅から歩いて、ジャック&ベティという劇場へ。モーニングショーだし空いてるだろうと思ったら、オープン前から行列ができていた。『郊遊-ピクニック』人気あるのかぁと思ったら、劇場内にスクリーンが2つあり、他の方は大半がもう一つの作品目当てだった。それでも開始直前にはそれなりの人が入ってきた。ジャック&ベティはどこか猥雑な感じの残る映画館で、昔はこんな映画館が大半だったなぁと思わせる場所だった。どこか昏い感じがあるのだけど、それの雰囲気が好きで、劇場から出ると外の明るさがホッとする感じが良かった。そんな劇場で、ツァイ・ミンリャンの引退作ということになっている『郊遊』を観れて良かった。今までの作品以上に、感情が溢れ出す作品だった。生きにくさの中で、日雇いで働く主人公を演じる、リー・カンションが唄いながら涙を流したり、キャベツと格闘しつつ涙を流しながら食べたり。それをワンカットでつないでいく。リー・カンションの息づかいが重い。その息づかいがそのままこの映画の呼吸のような気がくるようだった。ラストの長まわしの、2人の役者の姿は、演じるということを超えてあるように思えた。長まわしっていってもわずか13分で、13分の中で人がとてつも無い感情のうねり、変化を演じなければならないというのは、それはやっぱり映画の時間の長さなのだろうと思う。本当は人はもっと長い時間の中で感情変化が起きるだろうし。なんにせよ、劇場で観れて良かった。


24日。仕事でとある撮影。といっても僕と役者さんの2名のみ。あれやこれやと話ながら撮影を試みる。そういう作業はとても楽しいのだけど、思いのほか時間がかかってしまう。21時過ぎになんとか撮影を終えて、慌てて帰らせてもらう。娘が起きて待っていてくれた。一応、クリスマスイブということで。僕自身はあまりそういう行事ごとに熱心ではないのだけど、娘はサンタが来ることをなんの疑いもなく信じていて、そういう部分は大事にしてあげたい。一緒にケーキを食べて、寝かせた。娘がほしがったプレゼントが自転車で、以前に買っていたヘルメットをどこに置くかを娘が思案していた。なんでも、サンタさんが、ちゃんと自転車が欲しいことをわかってもらうために、ヘルメットに気付いてもらわなければならないらしい。「サンタさん、来てくれるかなぁ」と聞かれるから「良い子にしてたら来るよ」と答える。この回答を考えた人は偉いもんだなぁと思う。娘が寝たあと、寝床に娘用の自転車が置かれ、翌朝、無事に自転車がもらえた娘はとても喜んでいた。良かったなぁと思う。


26日までは、その撮影した動画の編集作業をガリガリと進める。手応えを感じつつ、無事終了。と、終わった後に一カ所、編集上のミスを発見。詰めの甘さよ、俺。こういうことをしてしまうからダメなのだなぁと猛省。


27日。冬期休暇の初日。普段通り起きる。娘から「おとーは今日仕事?」と聞かれる。違うよ、と応えるとうれしがってくれる。以前の家の時からお世話になっていたTさんのところに家族で出掛ける。鎌倉へ。久しぶりにお会いしたTさんは変わらずお元気だった。ひとまずバスで鎌倉霊園を目指す。観光の方々が多く、バスはとても混雑していた。鎌倉霊園へ到着。以前、一度来たことがあるけれど、ここはとても大きな霊園。山間の一帯がお墓。Tさんのご主人さんのお墓に行く。家族では来たことがなかったので来れてよかった。階段を昇ると気がつけば見晴らしがいい眺望。遠くに富士山が見えて、空を見ると鳶が飛んでいた。それから鎌倉を少し散策して、大船のTさんのお住まいへ。美味しい夜ご飯をご馳走してもらう。着せ替えのおもちゃのシールをもらって、娘はご満悦だった。楽しい時間を過ごして、帰路へ。電車の中で娘は寝ていた。


28日。普段通り起きる。娘から「おとーは今日仕事?」と聞かれる。どうやらこれは日常茶飯事のよう。して、でかける。今日はかげわたりの周辺の面々との忘年会。かげわたりのギター、Sくんの家にお邪魔して、ワイワイと酒宴。気楽に会って飲める面々なので楽しい。最近はそこに娘たちも加わり様相も変わってきている。僕らが酒を飲んでワイワイしていると、『妖怪ウォッチ』を見ている娘たちから「うるさい!」とクレームがきたり。それはそれで面白い。1次会が終わって、Sくんの家を出る時、「じゃあ、良いお年を」という言葉でわかれる。年末しみじみ。Sくんの家は川越の先にあり、東武東上線で池袋へ。夢中で遊んだ娘は電車の中で寝ていた。みんなは、池袋でもう1軒、店に行くことになっていたのだけど、僕らは娘も寝ていたのでひとまず帰路へ。と、なんとなく頭痛が酷くなってきたので、僕が娘を寝かしつけることにして、嫁さんが2次会へ合流することに。娘は遊び疲れて少しぐずったけれど、眠ってくれた。


29日。普段通り起きる。で娘からお決まりの言葉。3連休の感覚はあまりない。今日は天気も悪かったし、まだ取りかかれてなかった家の大掃除をがっつりとやった。綺麗になると気持ち良い。労働のお供のBGMは二階堂和美さんがジブリの曲を歌っているアルバム。娘は男性のボーカルの歌は好きじゃないのだけど、女性のボーカルの歌は好き。とくに二階堂和美さんの歌は好きなようで、気に入ったらしい。素敵な歌声だし。朝から夕方までかけて家の中を掃除。疲れたけど、流れで夜ご飯を僕が作ることになり、カレーを作る。カレー。いつでもカレー。なぜならカレーしか作れないから。今日のカレーは出来が良かった。具を細かく切り過ぎなかったので煮くずれずルーが程よい。家が綺麗になったおかげか、猫のみぞれもいつもより余計にだらーっとくつろいでいた。大掃除などもして、いよいよ暮れの様相。