東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『考える間/雷雨が過ぎて』

6日(火)。仕事で大阪に行く。この連休で名古屋についで2度目の新幹線のぞみ。嫁の実家がある山形に行くことは多く、山形新幹線はずいぶんと利用していたのだけど、その車両は新幹線ながら在来線の線路を利用しているため2つの座席が対称に並ぶシートしか無いのだけど、のぞみなど東海道線の座席は、基本的に3つの座席が片側にあり、もう片側が2つの座席のつくりで、幅がでかい。その幅のでかさにまず違和感がある。それと、のぞみは速い。風景が飛ぶように過ぎていく。速いためだろうけど、音も大きい気がする。僕はこんな頻繁に東海道線を使用することは滅多にないのだけど、なんというか、よく東京〜大阪間を行き来するような仕事をしている人はタフだなぁと思う。旅自体は愉しいのだけど、こういう人の常識を超えたような速さで走る乗り物に乗り続けていると、身体に異変がありそうな気がする。


風景が飛ぶように過ぎていく。目に入る多くの視界は、住宅街よりも水田の風景。水が張られた田んぼと新緑の木々のような風景が基本的に日本は多い。良い季節だなぁと思う。


で、その日は1日仕事。


7日(水)。仕事自体は前日に終えて、あとは帰京のみだったのですぐに新幹線に乗ることもできたのだけど、せっかく大阪に来たので、大学時代からの友人Yっさんに会う。宿泊していた淀屋橋駅の地下にある三番館という喫茶店。こちらの都合で無理言ってその場所にきてもらう。今は、大阪を拠点にフリーランスで映像ディレクターをしているYっさん。近況など話しつつ、少しばかり大阪の映像業界の話なども。いろいろある。フリーランスで生活することの厳しさも。で、僕は一体どうしていたのかを気にしてくれていた。「今、なにしてんの?」と聞かれ、僕は言っていたような気がしたのだけど、話をしていなかったようだ。Yっさんと以前会ったのは、3年ほど前で、Yっさんが東京にたまたま来ていたときに会い、そのときは僕は前職を辞め、次の仕事を探す前の何やらフラフラとしていた時だった。すでに娘が生まれていたのに、なんとも曖昧ではっきりしない感じだった僕を見て「しっかりしろ」と怒られたような気がしていた。その後、今の仕事に就いたことを話していたような気がしていたけど、きちんと言ってなかったようでいろいろ気にかけてくれていた。ひとまずなんとかやっております。

近況を話しつつ、なんとなく大学時代の頃の話も。互いにとってあの大学の4年ほど、もしくは北海道にいた年月は得難く貴重な経験だったことは、今も変わらない。それからもうずいぶんと年月が過ぎてしまって、その後、人それぞれ進む道は様々。そもそも、在籍していた大学を考えると、僕にせよYっさんにせよ、今、就いている職業は全然分野が違う。ただ、そこに至るにも、あの北海道の大学の生活が必要だったし、それがあるから、互いに今の仕事や生活があると思っている。Yっさんは、いつも何かをじっくりと考えている印象がある。それで話のペースはゆっくりで、たまに考える間の沈黙があるのだけど、僕はそういう時、その間を黙って聞いている。久しぶりに話してもその間は変わってない。個人的には心地いい間。なんだかんだと2時間ほどしゃべっていた。そのまま、まだ話続けられたけれども、あいにくこちらの時間が無くなってしまい、駅で別れた。新大阪からあっという間に新幹線に乗り、15時過ぎには東京にいた。またしても距離感がおかしくなる。


で、9日。晴れて気持ちが良かったけど、朝の天気予報で急な雷雨があると言われ、本当かと空をみた。昼過ぎに、銀座で飯を食べていると、急激に空が曇り、強めの雨が降る。天気予報すげえな。風が強くなり、なんだか台風がくる前のような気候に。で、それがすぐに止んで、夕方には快晴になったのには驚いた。一気に空気も乾いて、空がやけに澄んで気持ちがよかった。


夜。まどろみながら録画していたテレビを見つつ、夜1時過ぎに風呂に入ったところ、そのまま風呂の中で寝ていたようで目覚めると4時半。なんとなくこの日記を書き、今に至る。もう少し寝ようと思うが、最近は6時半過ぎに娘が起きるので、おそらくそれで起されるだろう。