東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『少し秋を感じるような』

tokyomoon2014-08-18

いろいろとバタバタしているとあっという間に日が経っていく。夏は素早く通り過ぎる季節なのか。


家の耐震補強とちょっとした水回りのリフォームを行なうことになり、その準備のため家の1階部分の荷物をすべて片付けることになった。大半の食器や押し入れの荷物などは、嫁がテキパキと片付けてくれて、後は冷蔵庫などの大物を運ぶ作業に。それを14日の午前中に行なう。幸いなのは、家のガレージにそういったものを逃がすことができたことで、狭いながらもなんとかなって助かった。冷凍食品などがたくさん入っている冷凍庫と、祭りで取って飼っている金魚たちだけ逃がし場所がなかったので近所の家常さんの家に置かせてもらう。持つべきは近所の友人。ありがたや、ありがたや。それで汗だくになりモノを運び、15日からは夏休みを取らせていただき、嫁の実家のある山形へ。1年前に亡くなってしまった祖母さんの一周忌に参加するため。


さすがにお盆シーズンで指定席が取れなかったものの、グリーン車は横並びが取れたので少しばかり贅沢をしてグリーン車を取る。かつて意気揚々とグリーン車を取ったものの、寝坊して乗り過ごすという惨事を起したことがあったが、今回はそれほど昼過ぎの便だったので余裕で乗れる。さすがにグリーン車は椅子が贅沢で、座席間隔も広い。が、なんというか2席横並びなのだけど、真ん中の肘かけが持ち上がらず、娘も一緒に座ることが不可能だったため、交代で膝の上に乗せることに。それはやや重い。そしてやや暑い。


山形の天気は悪かった。前線が日本列島に張り付いているだかどうだかで雨で、残念な次第。というか、夏のはずだけれども雨のせいか気温がやけに低く、場所によって20℃という気温を弾き出した。東北の夏、あなどれず。宮城との県境の温泉に連れて行ってもらったのだけど、トロトロの硫黄泉でとても気持ちよかった。娘には熱過ぎて、ゆっくり入れなかったものの。そして、夜は毎度のことながらご馳走をいただく。そして飲む。仕事の電話があって外で電話をしたのだけど、もう風が涼しい。そして蝉ではなくて虫の声がする。秋の雰囲気。空気を吸うと、なんというか東京のものとは違う。自然が多く、草木の匂いがする。僕が住んでいる雑司ヶ谷も木々は多いなと思ったけど、このような匂いはしない。そういえば、大学時代に住んでいた帯広もこういう匂いがした気がする。草木の匂い。


法事は、つつがなく終わって、そしてまた飲みの席。飲む、人々は酒を飲む。僕はそれほど飲めないのだけど、最近、あいつは飲めるという評価をもらえ、有り難いことに酒をガバガバ注がれる。前日の酔いも抜け切らぬなかで迎え酒。焼酎水割り(ほぼ酒)。がぶがぶ飲んでその夜(17日)に帰京。今回は、僕の母も法事に参加しており、一緒に新幹線で帰った。いろいろと雑談をする。母とゆっくり話すことは最近、なかった。リフォームをする話をすると「大丈夫なのか」と言われる。当然、金のこと。迷惑をかけっぱなしの子供なので、何をやっても心配される。リフォーム中に、少し実家に戻ればと言われて、行こうかいかまいかを検討中。


家に戻ったのは17日の夜。久しぶりに1人。猫も金魚もいない。家の近所に住む野良猫は、餌をねだりにやってきてくれて、それが少しうれしい。


で、今日は朝からリフォーム作業。初日ということで、仕事を休んで立ち会う。養生を貼って、いろいろと荷物を入れこむ。そして、壁を剥がしたりと、いきなり本格的な工事が始まる。今日の工事の方は一人でてきぱきと作業をしていた。BGMにラジオからクラシック音楽が流れる。「クラシックが好きなのですか」と尋ねると、少し照れたように笑う。たくましい肉体の工事の方とクラシック音楽というのが、少し意外だったけど、じゃあ、どの音楽が良いのかと言われると、それもよくわからない。終わってみると、トイレの壁が無くなった。明日はトイレも撤去することになるので、これからしばらくトイレ無しの生活となる。尿意はなんとかせねばなるまい。夕方、工事の人も帰ってまた一人。窓を開けていると風が通るので作業しやすいと工事の方も言っていたが、風は涼しかった。夕暮れの中、自転車で少し走ると、なんだかもう秋の気配のような気がする。そんな夏の中頃。