東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『銭湯と夜の徘徊』

先日、少しばかり秋の気配を感じたけれど、まだまだ蒸し蒸しと暑い。残暑というほど、今年は夏だったのかと思う。まぁ、暑いのだけど、夏の気分をそこまで感じぬままにいるような今年。


家のリフォームは着々と進んでいる。予定通り、トイレが無くなり風呂も入れなくなった。そして壁も少しばかり剥がれている。現時点はまだまだ破壊している状態で、現時点ではこれからどうなるのかまったくわからない。リフォームにはまだまだ時間がかかる。


風呂に入れなくなって今日で2日目。昨日は家の近くにあるよく行く銭湯へでかけた。ここの湯はやたらと熱い。この銭湯は水・金が休みなので、今日は諦めて風呂に入らないでいようと思ったけれど、やはり無理だった。夏は暑いよ。汗かきだから風呂に入りたくてどうしよもなくなる。それでネットで調べると、西池袋に銭湯があるとのことで、家に戻ってから自転車で出かける。東通りを抜けて、びっくりガードを越えて西池袋の五叉路へ。少し要町方面に走り、路地へ入ると目的の銭湯がある。

休んでいた。

定休日ではなく、しばらく休むという手書きの紙が貼ってある。汗だくで自転車を走らせていた。ここで諦めるのも嫌だなと思い、携帯で調べると椎名町方面に1軒銭湯があるのを見つけ、そこへでかける。立教大学の先、山手通りぞいを進み、少し路地へ入る。小さな通りに銭湯があった。いつも行く銭湯よりは新しい。番頭さんはむすっとした男性だった。460円を払って入る。いつも行く銭湯では470円を払っていたような気がするが、入湯料というのは都で統一されているのではなかったっけ。風呂はおじいさんたちばかりだった。それぞれゆっくりと湯船につかっている。奥を見るとサウナがあり、入れるのかと浮かれたのだけどサウナは別料金と書いてあり諦める。サウナで汗をかくのが好きなので残念だった。そして湯船に入るが、ここの湯も熱い。豊島区の湯は熱いのか。風呂上がりに少しばかり目眩。身体を拭いていると、「じゃや、おやすみ」と近所の顔なじみ同士と思われる人たちが去り際に言葉を交わしていた。なんだかいいな、夜の銭湯。常連同士の会話。


帰りに、前の家の近くのラーメン屋「福や」へ寄る。前の家の時は、しばしば行っていた。ラーメンにキャベツが乗っていて、素朴なラーメンながら美味しい。いつもはオーソドックスなラーメンを頼んでいるのだけど、塩ラーメンもあったのでそれを初めて頼んでみる。炒めた野菜が乗っかっていて美味しかったが、味は普通のラーメンの方が好み。ライスと頼むと、「漬け物は食べれる?」と聞かれて、「食べれます」と答えると、漬け物と、キュウリとメンマのサラダと、ポテトサラダもつけてくれた。食べていると、汗がふきだしてくる。食後に「甘いよ」と言って西瓜もくれた。なんとも嬉しくなる。言葉の通り甘く、全てを食べてからご馳走さまというと、「甘かった?」と問われて、「甘かったです」と答えるとうれしそうに微笑んでくれた。出る間際に、常連の方と思われる女性が「こんばんわー」と入って来てすぐに世間話を始めた。


銭湯を巡る夜の徘徊。しばらく続く。