東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『娘の見た夢と悔恨』

tokyomoon2014-10-29

娘が夢を見たと教えてくれた。怖い夢だという。娘と母親が2人で誰かに追われていて、隠れたものの見つかってしまうという。娘が怖くてえーんえーんと泣いていると、そこに父親つまり僕が来る。しかし僕は誰かと話をしていて助けてくれなかったらしい。夢の僕は何をしているのだろうな。話している場合じゃないだろう。


興味深いのは、娘がちゃんと夢と現実を区別していたこと。夢は夢。現実の僕や娘は夢の中には入れないし、夢の中のできごとは夢の中で起こるもので現実ではない、それを娘なりに自覚していた。「夢の中のおとーはねー」と不平を漏らされたけれど、こればかりは僕ではなくて夢の中の僕に文句を言って欲しい。


昨日、なんとなくツァイ•ミンリャンで検索をかけたところ、引退作といわれている『郊遊ピクニック』が日本で公開されていることを知る。しかも、東京のイメージフォーラムでの上映はすでに終わっている。なんということだ。いつの間にやっていたのか。九月からは上映していたようだし、渋谷なら行けていた。予告編を観ると、これは絶対に劇場で観ないとダメなやつだと思われる。音がね、テレビではダメだ。そしてでかいスクリーンで観たい。これから全国で上映されるようで、近郊では横浜で観られるらしいけど、こればかりはどこかで観なければならない。ふと、この映画を観るために、どこか行ったこともない街の映画館に行くのも愉しいのではないかと思った。それこそが『郊遊』と思われる。にしても予告編だけでも素晴らしい。