東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『夜とコンクリート』

tokyomoon2015-03-31

副都心線を使うようになってから地下鉄を利用することが多くなり、JRを使うことが少なくなった。先日、丸ノ内線に乗って後楽園付近の地上を走るあたりになって、日差しがはいってくるのがなんだか少し新鮮だった。


昨日、どうやらJR埼京線が事故で停まっていたようで、僕ではないのだけど、停まっている電車内に閉じ込められてしまった人がいたようで、そのことについて会社の人と電話でやりとりをしていた。約束をしていた時間があったようだけどどうやら間に合わないらしく、仕事の相手先に「なす術がありません」と言っており、月曜の朝からなす術がない人がいるのだなぁとなんだかしみじみとしてしまった。


家常さんが、町田洋さんという方の『夜とコンクリート』というマンガを貸してくれた。表紙デザインが気になって本屋で手に取ったことはあった。貸してもらえて嬉しかった。表題作の中で、建物の声を聴くことができるという能力を持った人が出てくるのだけれど、それが話の中で何か劇的な要因になるわけではなく、物語は深夜から明け方のまどろみみたいものを表現するみたいに、ポツポツとした会話とモノローグで進んでいく。それが良かった。


それで、家常さんにもいくつかマンガを貸してみようと思って本棚からなんとなく取り出した3冊。

西島大介さん『凹村戦争
三好銀『いるのにいない日曜日』
浅野いにお『虹ヶ原ホログラフ』

どういう感想を持つだろう。で、改めて『凹村戦争』を読んでみた。独特な鋭角で丸みのある筆致のキャラクターたち。やはり面白い。


ジョセフ・コシンスキー監督『オブリビオン』。廃墟の世界の、なんだか終わった感じの風景が良かった。そういう画には夕方のイメージがあるけれど、人がいなくなった世界はやけに澄み切った青空で、それが良い。トム・クルーズはいろいろな監督と組むなぁと思う。


渋谷ハチ公は桜が満開だった。喧騒と桜。なんとなく不思議な光景。