東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『声をあげる/幸福な時間』

tokyomoon2017-06-13

先週の金曜。仕事の用件が赤坂で終わり、いざ電車に乗ろうとしたら定期券入れがない。いつもズボンの後ろポケットにいれているのになくなっている。恐らくどこかで座った際に落としたものと思われ、思いつく場所を探す。方々探して見つからず、仕方がないので交番に届け出。免許証も入っており、見つからないのはいろいろ面倒だと嫌な気持ちになる。改めて駅を降りてからの行動を思い返して、ふと、少しだけ腰を降ろしていたガードレール付近へ行ってみる。その下に落ちていた。気づかなかった。そこに座ってからずいぶん経っていたはずなのに、なんにせよ見つかってホッとする。


それから、国会議事堂前へ向かう。そこまで多い集団ではなかったけれど、いくつかのグループもしくは個人で、国会に向けて抗議の声をあげている。国会正面に着くと、大きな塊があり、打楽器でリズムを取りながら抗議のコールをあげていて、僕もそこに加わる。共謀罪はどうしたっておかしい。今、いろいろな議論すべきことが蔑ろにされているのに、この大事な法案だけがものすごく短い期間で採決されてしまうのは違和感しかない。この日は満月で、国会議事堂の大きな満月が浮かんでいた。


土曜。なんだか風の強い日。僕は少し寝坊して起きたのは昼過ぎ。学校終わりの娘と合流して、近所で昼食。それから身支度をして表参道へ。その日は友人の家常さんの結婚式があった。娘はフラワーガールの任を仰せつかる。同じく友人の谷川さんのところの愛娘ちゃんと一緒にフラワーガールをやる。花びらをまく仕事。こういう形で友人を家族で祝えるのはなんとも感慨深い。かれこれ15年ほどの付き合いとなる面々で、今ではすっかり全員が家庭を持っている。その中で、家常さんのところも晴れて式をあげることになり、良かったなぁと思って2人をみる。バンドメンバーの宮嶋くんも参加して、家常さんとアキさんと3人でバンドの歌を2曲披露してくれる。この日のための新曲は、これまでの彼らの曲に比べるととてもまっすぐな歌詞で、それを堂々と演奏する3人を見ているとなんだか感情が込み上げてくる。2人が同じ方向を向いて生きて行くことの喜びのようなものがあるんだなぁと思う。披露宴の最後に2人にお祝いを伝えた時、どうしようもなく涙がでてしまった。


それから雑司が谷に戻り二次会へ。嫁と娘も行きたがったけれど、さすがに夜遅いため、2人は帰宅。僕だけ参加させてもらった。音楽と、ゆっくりと話す楽しい時間。徐々に人が減っていく中で、音楽のことや気になるよもやま話などをなんとなく話す。そこになぜか長渕剛さんの曲がBGMとして流れる。明け方に散会。家常さんとアキさんの2人が見送ってくれる中、帰宅。


披露宴の際に、懐かしい写真がいくつも飾りの中に貼られてあった。そこに、撮られた記憶はないものの、家常さんと1番最初にやったギャラリーでのイベントの際の写真がある。イベント終了後なのか、若い僕らが無表情でカメラを見ている。その時の自分の髪の長いこと。なんとなく若さが溢れているようにも思えた。