昨日まで名古屋にいたものの、仕事をしていると観光するような余裕はなく、宿泊先と仕事場を行き来するばかりなのだけど、最終日の昨日は少し地下鉄で移動する要件があったので、その際に少しだけ街を歩く。碁盤の目のように道が整えられているのは城下町の特性だろうし、その筋の一つ一つに付けられた名前もまた味がある。乗り合わせたタクシーの運転手の方に聞いたところ、錦町界隈が賑やかな場所で、そこは今でも観覧車などもある。そこから大通りを挟んだ栄町のあたりはやけに外国の方が多く、僕の宿泊していたホテルはその近くだったのだけど、蒸し蒸しと暑い熱帯夜ということもありなんだか異国に来たような気分になった。
チェーン店は東京と同じようにあるし、なんの不自由もなく普段と同じように生活することもできるけれど、それでも何かちょっとしたところが、自分の基盤になっているところとは異なって、数日間とはいえ、そういう気分になるから、どこかへ行くのは面白い。
帰りの新幹線は混んでいた。同じようにビジネスマン風の人たちが多かった。メールを打っていたりするとあっという間に東京に着いて、あまりにも早いので身近に思えてくる。
家に帰ると、新しい子供用のプールがあった。娘がその中で寝ていた。昨年使っていたプールが穴が空いて膨らまなくなってしまったので。僕が名古屋へ行ってる間に、僕の実家に行っていたらしい。娘は夏になると、蝉の抜け殻を集めているのだけど、その抜け殻を得意げに我が母に見せたところ、「それは餌は何を食べるの？」と聞いてきたらしい。あながち冗談ではなく本気で言っている可能性があるので母は油断できない。
東京も名古屋と変わらず暑い気がする。ただ今朝は少し風があって気持ち良かった。雲一つない朝。名古屋も、そして広島も今日はそういう気候なのだろうか。
