東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『雪が降ったり』

tokyomoon2016-01-19


17日(日)は少しゆっくりできたので、部屋の掃除などをする。そういえばこの前の年末年始は大掃除的なことをしなかった。


掃除をして洗濯物を干す。晴れて日差しもあり気持ちよかった。近所に住む家常さんが連絡をくれてお昼を一緒に食べることになり雑司が谷の「入り江」という和食のお店でご飯。日曜の昼ということで混雑していた。桟敷席に通されるとすでに一組座っていて、僕たちの後にも二組座り満席に。注文を頼むと、家常さんのカキフライ定食がやけに早くくる。前の一組の人たちのオーダーよりも早くくる。僕たちのご飯はこない。と、あとから来たお客さんの鍋が先に来て、それから僕たちの料理、さらにあとから来た人の料理は来るものの、一番最初に座っていた一組の料理でまだ来てないものあるらしい。「オーダー通ってますか?」と聞くと「すいません、順番で、、」とワタワタしている店員さん。僕たちがすっかり食べ終わった頃にやっと料理が来たらしく「おまたせしましたカキフライ定食です」と言っていた。おそらく料理を出す順番を間違えたようだ。僕たちにはどうすることもできないけれど、こういう時はなんだか気まずい。


食後、娘と嫁は先に家に帰り、僕と家常さんの2人で喫茶店に入り、少しばかり話をする。近況といろいろな話。そこで話したことを具体的に記載すること必要はないけれど、なんというのだろう、例えばそれはこんなことで僕たちは互いに自分たちの行いを客観的に俯瞰するような物言いをすることがあるね、ということで、それは時に「醒めた発言」をしたりするといったことなのだけど、それは近くで聞いていた人たちからすれば冷たい発言のようにも思われる。決して単に醒めているわけではないのだけど、そういう風に見てしまうことがあるね、ということ。


茶店を出るとやけに曇って肌寒くなってきていた。夜に仕事で少し都内へ出たけど寒さは一層厳しくなってきた。


18日(月)。朝になって窓を開けたらそこそこ積もっていた。通勤に使っている路線は地下鉄なので雪の影響でそこまで大きな被害はないのだけど、乗り入れている沿線の私鉄が遅延していた余波でダイヤが乱れていた。少し走ると止まるということを繰り返しており、おそらく職場になのだろうけど、車内で電話をする人たちがいた。「まだ辿り着けません」といった言葉を口にする人たちがいてそれだけ聞いていると、なんだか極めて困難な道を進んでいる探検者のような感じ。


お昼過ぎには雲間から日差しが出てきて、なんだかあっという間に雪は溶けてしまった。


娘たちと幼稚園に向かうと、まだ溶けてない雪が残っている場所を見つけてはとても楽しそうにしていて、自分も確かにそうだったけど、子供にとって雪はとてもワクワクするものなのだなぁと思う。


ここ数日で、3本ほど今後公開される映画の試写を見させてもらう機会があった。どれも仕事の延長だけど映画を観ることができるのは幸いだ。役者について考えることが多いけど、脚本とか音楽についてもいろいろ思う。試写で拝見した映画のうち1つの作品で、とても好きな音楽家の方が劇伴の担当をしており、その音楽単体としてとても素敵だなぁと思いつつ、ここぞというシーンにその素敵な音楽が流れることについていろいろ思う。


ジェイソン・ライトマンマイレージ・マイライフ』。会社に代わってリストラを宣告するためアメリカ国内を行き来することを仕事としている主人公の姿を描いているのだけど、これが本当に面白くて、劇的なことがおこるわけではないのだけど、丁寧にじっくり作られているから集中力が切れない。見せてくれるなぁと思う。この作品の中で、俳優たちの会話のやりとりの最中に、音楽はあまりかぶさってこない。それが会話をきちんと聞かせることにつながっている。音楽がまったく使われないわけではなくて、飛行機の移動シーンやパーティのシーンで印象的な音楽が流れる。良いなと思う。