東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『バタバタ3月』

tokyomoon2016-03-22

花粉症ではないと思っていながら、鼻の奥がムズムズしており、なんだか目もやんわりと痒い。そしてうっすらとした肌寒さがあり、関節の節々が少し痛い、という花粉症から風邪の初期症状にさりげないスライドが生じる早春。風邪っぽい。倒れるほどではないし、決定的な状態でもないけれど、なんとはなしに風邪っぽい。

ここ数日、目まぐるしい移動ばかりをしていて、土曜に、とある地方に行って昨日帰ってきて、また、そこへ向かうという日々を過ごしている。新幹線ってやつは便利で、それがあるがゆえに成立する移動を行っているが、アレはやはりずっと乗っていると身体がおかしくならないだろうか。異常な速さで走ってる。トンネルに入れば気圧が変わる。耳が痛くなる。アレに常に乗るというのは、これはちと異常なことなのではないのか。そうでもないのか?


して、その、とある地方。暖かいかなぁと思いきや強風が吹いて肌寒く、寒いゆえに暖かい場所を求めて日の当たる場所にいると、日差しは強く気がついたら顔だけやけに日焼けしてしまい、真っ赤になり痛い。弱っているところに日焼けをするとさらに体力を消耗する。たんに歳を重ねて衰えただけかもしれないけれど疲労具合が半端ない。口内炎もポツポツと出来て、そういうことだけでもなんだか「心、折れる」。


と、弱音ばかりながらも、それはさておき、普段行くことのない土地に行き、わずかではありながらも少しばかりその土地を歩く機会があることは楽しい。観光地ではなく、どこにでもあるような住宅街で、似たようなコンビニやチェーン店の店があったとしても何かその土地の独特のものがあるように思う。東京と違う、という微妙な差異を楽しみたいわけでらなくて、その土地に暮らしてきた人たちの積み重ねてきた時間の堆積が少しでも垣間見えることが、なんだか愉しい。当然、愉しめるような時間はほとんど無いのだけど、それでも少しだけでも触れることができるだけでも貴重なことだなぁと思う。


というわけで、いろいろと歩いていると昔から履いていた靴がボロボロになり、さすがにみすぼらしい域に達したので、昨日、都内に戻った際に靴を購入することに決めた。池袋とはいえドン・キホーテくらいしか開いてない時間で、不本意ながらもそこへ行くと、23時も過ぎてるのに人がやけにいる。なんとなく靴を売っている場所を見て、目ぼしい靴があったので、積まれている靴箱からサイズの合うものを開いて履き心地を試そうかと思うと、まったく別の使用済みの靴が入っていた。つまりどこかの誰かが、自分の履いてきた靴と商品の靴を履き替えて、自分の靴をその箱に入れて棚に戻しておいたのだろう。なんだよ、それは。なんでもありなのか。これがドン・キホーテかよ。なんというか、当然盗むこと自体がありえないことではあるけれど、あまりにもやっていることがせせこましく思えて、疲れている身体になんだか余計にグッタリした。