東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『コロナが気になりはするけれど』

引き続き、世間はコロナで騒がしい。個人的にはひとかけらの興味もないオリンピックがどうやら延期らしいが、そこまでそこそこ頑なにこの国はコロナは大丈夫だというトーンを貫いていた人たちが、やたらと危機感を煽りだし、検査結果も公表しだす。そりゃ調べれば調べるだけ出てくるだろう。むしろ、これまでの頑なさがおかしいし、それとあと、やけにいろいろとコロナに向けようとするのは、他のあれこれの話題から意識を逸らそうとしているようにも思えてしまう。コロナは危険だろうよ。もちろん。だけど、なんというか、いろいろなことがなんだかそれに乗じて曖昧にしているようで、それがなんだか気持ちが悪い。

そんな日々の中、少し余裕があった日、またも私は新宿御苑へ行ったのだった。この日は通常営業。そこで年間パスポートに手を出す。なにせ通常の入園料500円。年間パスポートは2000円。4回行けば元が取れる。確実に行く。なにせ、当日に1回入るから、あと3回でいい。繰り返すが、確実に行く。で、驚いたのはパスポート、顔写真まで撮る慎重さ。わりかし免許と同様のしっかりとしたカードが出来上がる。顔写真の人相は恐ろしく悪いが。そして、桜がとても良い具合に咲いている。新宿御苑内にスターバックスができたらしく、やけに混んでいたけれど、ちょっと醒めた言い方をすると、どうせ同じスタバなのだから何も御苑に入ってまで並ぶ必要はあるのかと思ってしまう。で、ふらふらと芝生の上に寝そべる。コロナ対策のため、敷物を敷いてはだめというアナウンスがあるが、それの理由がいまいちわからない。横になり、小説を読む。平野啓一郎さんの『顔のない裸体たち』。陽射しがそこそこ強く、少ししかいかなったけどすっかり日焼けしてしまった。日が暮れてきても寒さはそれほどではない。心地いい。当然コロナのことは意識はするが、自己免疫力をあげるには太陽に当たった方が良いと思う性質だ。

そして、また別日。少し余裕があったので、夕方に早稲田近辺へ。神田川沿いの桜を見に行く。満開まではいかなかったけど、眺めはいい。日が傾いてきて蒼色の空になってきて、染井吉野はピンクというよりは、白く見える。ライトをつけた都電がゆっくりと横を走っていく。見上げると、やけに細い下弦の月があった。神田川沿いのベトナム料理の店で少し早めの夕ご飯を食べる。ベトナム風あぶらそば。味は日本のよりもさっぱりしつつ、少し香草が入っている。店員さんもベトナムの方で「なんだか大変ですねー」と世間話をしつつ。その人の口癖は「ゆっくりしてください」で、話の終わりにはそのフレーズを言ってくるのでそれがちょっと面白かった。その日は早稲田のよく行く喫茶店で仕事をしようと思ったけど、お店が閉まっていた。コロナの影響だろうか。それで、高田馬場駅の駅前で見つけた昔ながらの喫茶店に入る。ビルの2Fにある喫茶店でぼんやりとしつつ、仕事。で、そのあと、買い物をして帰ろうと高田馬場駅前のドンキホーテへ。食料品が軒並みない。辛うじて牛乳や少しばかりカップラーメンを購入。話題にあがる買い占めというやつか。いやきっとそこまで買い占めるという人はいないのだろうけれど、塵積もで店頭から食料が無くなっているのだろう。相変わらずトイレットペーパーも無いし。うちもまだ少し残っているがそろそろ在庫が少なくなってきた。いつになったら手に入るのか。

なぜか、最近、腰が少し痛い。原因がわからない。