東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『歯が痛い』

tokyomoon2016-05-10

放置していた自分が悪いのだけど、歯が痛い。発掘された古代のミイラなどを調べたところ、死因が「虫歯」というものがあるようで、それをテレビで観たときは「んな、バカな」と嘲笑したけれど、今ならわかる。虫歯は死ねる。自分の痛みが現在どのあたりの痛みなのかわからないけれど、仕事にも集中できないし、クタクタになる。今でこそ痛み止めの薬もあるし、ある程度回避もできるだろうけど、かつて虫歯で死ぬとなるとどれほどの苦しみだったのだろうかと同情する。というか、虫歯で死にたくはない。


昨夜、家に帰るとまだ娘が起きており、寝かすため絵本を読んだ。歯が痛くしゃべるのにも集中できなかったがなんとか読み終わると、娘は素直に寝てくれた。


電気を豆電球だけにして、淡い色の部屋の中でボーッとする。歯がジンジンするなかで、よくわからないけれど久しぶりにどうしようもないことを考えた。


つまり、どんな人もいずれ死ぬ、と。


死んだらこの意識はどうなるのか。何も無くなるの、『無くなる』のわからなさに途方にくれる。その感も口の奥はジンジンと痛む。眠るように死ねたら良いのにと思うけど、苦しみや痛みのなかで死ぬことだってあるだろうし、それはわからない。考えても考えてもどうしようもないことで、最近はすっかりそんなこと考えなかったのに。虫歯のせいだろうか。虫歯は怖いなぁと思う。


昨日は午後から雨だった。雨が降るとまだ肌寒い。夜にDVDを観ようと思い再生したけれど、なんだか眠くてすぐに寝てしまった。