東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ル・コルビュジエ展へ行く』

5日(日)ゴールデンウィークで、久しぶりにゆっくりできる日。部屋の掃除などをしてから出かける。快晴だったのでサンダルででかける。ペタペタと歩く。霊園を抜けて、池袋駅へ。上野に行こうと思い、JRに乗車。池袋は混むし、最近どうもJRに乗らないので避けたかったが、都電で大塚に行っても結局JRに乗るので、諦めて池袋へ。山手線で上野へ。公園口から西洋美術館へ。行きたかった『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ-ピュリスムの時代』を観に行く。建築に関する展示がメインだとばかり思っていたのだけど、絵画が中心で知らなったコルビュジエを知れた。

 

西洋美術館の整った空間の中、絵画を見ながら歩く。なんとなくメモを取りながら徘徊していた。友人のオザンファンと共に、キュビズムを無秩序な芸術として批判し、近代科学と機械の進歩を称賛し、科学的精神によって普遍的なものの表現をするというピュリスムを提案。幾何学的な規則に基づく構築的な絵画を目指し、コルビュジエとオザンファンはそれぞれの絵画を追求する。幾何学的な規則を用いるために規整線(トラセ・レギュラトゥール)を用いるなど、その表現はある種の徹底さがある。それは、のちの建築デザインにも活かされる。ピュリスム1921年キュビズム展以降、キュビズムとの和解をしながら、次第にキュビズムの影響も受けていく。対象の立体感は失われ、他の対象や抽象的な面と重なりあう表現なども生まれていく。やがてコルビュジエは絵画と並行して建築にも携わり、パリ国際装飾芸術博覧会のエスプリヌーヴォー館において、装飾芸術を否定し「魂の不朽の表現」としての純粋芸術を追求することを提案。「規格化と大量生産」の原理に基づく近代的な生活環境を提示し、エスプリヌーヴォー展は諸芸術の成功例と呼ばれる。コルビュジエの追求したピュリスムの完成形は「サヴォワ邸」に観ることができるという。やがて、絵画や建築の考え方に変化が訪れる。1928年出版の「住宅と宮殿」に文章を発表。(この文章が刺激的だったのだけど、その文面をメモしなかった。どこかでもう一度、読みたいものだ)。それまで描かなかった女性の身体を描くようになったり、幾何学的なものだけではない、自然の持つ輪郭、立体的なものも表現の中に取り入れていく。自然の外観は混とんとしていても、その根本には幾何学的な原理がある。人間と自然の調和を追求。それがコルビュジエの求めるものになっていく。

 

という流れを、紹介してくれる展示だった。長々とメモしたけど。面白かった。いろいろ刺激を受ける。

 

 

外に出ると、上野公園は驚くほどの人。新緑の気持ちいい公園の中をふらふら歩く。上野東照宮が公開されていたので、中に入ってみる。ええと、ここ最近、なにやらいろいろと良くないことばかりが続くので、40歳にして神頼みをしようと思った次第。入館料を払い、中へ。黄金の社殿は、それはそれで素晴らしかったけど、どちらかというと中に入ってすぐに目に入った大楠がよかった。ぼんやり眺める。その後、嫁から連絡があり、代官山のフリーマーケットスペースへ行く。大きくはなかったけど、パンツなどいくつか購入。破格。家族で地元に戻り、外食でもしようかと思ったが、娘のテンションが低く、コンビニで食べ物を購入し帰宅。地元の大鳥神社の入り口には毎年、鯉のぼりがあがり、風に乗ってゆらゆら動いていた。

 

さすがに、疲れて、娘を寝かせつつ、そのまま眠ってしまった

f:id:tokyomoon:20190514205231j:plainf:id:tokyomoon:20190514205204j:plain

f:id:tokyomoon:20190514205215j:plainf:id:tokyomoon:20190514205216j:plain