東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ブチのこと』

8月31日。とある仕事で以前に住んでいた埼玉の蕨へ行く。駅前はポツポツと変わっていて、あれ、こんな町だったけ?と思いながら少し駅前を歩く。コンビニエンスストアがやけに増えた印象がある。この駅を利用した場所に数年暮らした。川口も近く、京浜東北線に載れば、都心へもアクセスは良い。同じ埼玉でも実家のある越谷はどうも平坦で住宅街のイメージがあったけど、川口や蕨のあたりは木々も多く、地域ごとで少し印象が変わるので飽きなかった。引っ越しをしたあとも、たまに行くことはあったが、ここ数年は来てはいなかった。懐かしい気持ちと、変わったなぁという気持ちが入り混じる。

 

9月1日。仕事は休み。布団を干して、掃除機をかけて、水拭きをする。ついでに台所とトイレも掃除。掃除は大好き。きれいになると気持ち良い。で、少しだけうつらうつらしてから都電に乗って移動。猫のブチを嫁が病院へ連れて行っており、点滴をしている時間で嫁とバトンタッチをする。都電で目的の駅で降りたつもりになっていたが、一駅手前で降りてしまい、一駅分、歩くことに。とはいえ、気分転換の散歩みたいで楽しい。それで目的の動物病院へ向かう。

 

ブチは、自分では餌も水も飲まなくなってしまい、点滴をしないといろいろ厳しい状況になってしまった。お医者さん曰く特殊なウイルスなどが入ってしまい、膿がたまり、それが顔の骨も一部溶かしてしまい、鼻の付近から膿がでてきてしまっている。痩せてしまって衰弱してしまっているのだけど、野良猫として長年生きてきたからなのか、生命力の強さで今も生きている。点滴の管を手にしながら、ぼんやりとブチを見る。鼻の中も膿が溜まってしまっているからか、呼吸が辛そう。この日は日曜日で、本来は病院も休みの日。ただ、重症の動物に関してだけ、獣医の先生が来なさいと連絡をくれたらしく、うちのブチもそこに入っていた。僕が行ったとき、ブチ以外にも犬が1匹、猫が2匹、同じく診察を受けていたが、どの子も、みんな高齢なのか、病気なのか元気がなかった。飼い主としては、最後の最後まで面倒をみる、というのが当たり前なのだろうし、それももちろんわかる。ブチにしても、もともとは野良猫で、家の近くを根城にしていたことが縁で、餌をあげるようになり、最初は手を出すと警戒して逃げていたけれど、そのうち頭を撫でさせてくれたり、と、少しずつ距離感が縮まっていき、今では、弱っていることもあるが、嫁の膝のうえでゴロゴロとしている。そんなブチが今は弱って点滴でつないでいるような状態。繰り返しだけどなんとか延命させたい気持ちはある、わかる。が、そこにもそれなりの金額がかかる。複雑な状況だ。つくづくいろいろ難しいと思う。

 

ブチの点滴が終わり、それから池袋のドコモショップへ。諸々思うところがあり、これまで持っていた自分のガラケーiPhoneにする。仕事用の携帯を持ってから、仕事中心だったこともあり、基本的には仕事携帯ばかりを使うようになり、私用携帯に多くを求める必要がなくなっていった。が、やはりいろいろ考えると私用携帯もきちんとしておいた方がいいと今更実感し、機種変更することに。ドコモショップではいろいろ店員さんに聞きつつ、購入の段取りを受けるが、驚くべきは契約書関連の書面の多さ。そして、署名の多さ。どれほどのサインを書いたことか。シンプルにならないのか、と、思うけど、こればかりは徐々に、ということだし、仕方がない。それで、携帯をiPhoneにかえる。

 

夜は習い事をして帰宅してきた娘と嫁とでかける。娘の通う学校の校庭を夜の少しの間、一般開放しており、そこで少しのんびりしようと思ったが、閉園ギリギリだったので、あっという間に閉まってしまった。それから仕方がなく、近くの喫茶店へ移動。外のテラス席は風が気持ち良かった。が、こちらもすぐに閉まってしまい、店内へ。娘が夏休みの宿題の日記を書いていた。ちらっと覗くと、夏休みの1日の予定表があり、それを見たら笑ってしまった。日中はいろいろやっているようだ。そして、21時に寝て、22時は寝てる、らしい。確かにその通りだ。気温は少しずつ涼しくなってきて心地よかった。

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