東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『世間という面倒なもの』

朝、起きて、眼鏡をつけようとすると片方のツルの部分が外れており、ネジを締めなおす。なぜ急にツルがとれたのだろうなぁと思いつつ、原因はわからない。寝る前は大丈夫だったのに。

布団から出てもまだ寒さはそれほどではない。そして、外にでても、寒さが気にならないほどで、ほっと安心して、快晴の空を見上げて気分が良くなる。

仕事でいろいろな人と会うことがある。不意に話が盛り上がり、いろいろと思いもしない展開になることがある。映画の話など勉強になることを伺うことができると、本当にためになる。プロデューサーという人の仕事が、実のところあまりわかってなかった。が、ようやく、やっと、少しずつ、その仕事がわかりはじめてきた。なんにせよ大変なポジションの立ち回りだなぁと思う。役者の人たちほど、注目されるわけでもないし、作品がヒットしたとしても、その功績はなんとなく監督に向けられてしまう。もちろん、どのポジションの立場の人も必要だし、大切なのだけど、最終的な責任をしょい込む立場がプロデューサーになる。その重圧たるや。

ここ最近のニュースをにぎわす話題があるが、ああいうものの無神経さにはいろいろと嫌気がさす。ほおっておけばいいと僕は思うが、何か余計なことを他人がわいわいと言うことでそれが注目を浴びてしまう。つくづく嫌だなぁと思う。法的な意味で外れたことをしてしまったら、法に従った罰則を受ければいいし、民事的な裁判なりになるなら、そこで出た判決に従って対応すればいい。それ以外に、無関係な他者がその人についてどうのこうの言う必要はない。社会的な地位ってなんなのかなぁと不思議に思うことがある。「大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と会見する人がいるが、迷惑をかけられた覚えはない。世間様というのは、ほんと面倒で、分厚く、だけど、その世間様があって成り立つ世界もあり、いろいろと難しい。

「死なないでほしい」

その人はそうおっしゃった。ご縁があるからこそそう思うのだろう。無関係だけど僕もそう思う。何を言われても。無関係な他者の言う言葉はほおっておけばいい。

仕事終わりで、事務所に戻る時、なんとなく初めて、銀座線で渋谷へ。天井がなんだか面白い作りだったけど、駅のホームはなんだかまだ仮設みたいな床でべこべこしてた。他の路線への乗り換えがスムーズになったのか、どうなのか、今いち不明。

翌朝、目覚めて眼鏡をつけようとすると、またツルが取れていた。なぜなのか。寝る前は取れてないのに。

仕事終わり。習い事帰りの娘たちと一緒に地元の駅に戻り、居酒屋で夕飯を食べる。焼き鳥が美味しかった。星が綺麗に見える夜。風が強く少しばかり肌寒い。帰り道、暖かい町と寒い町、どっちに住みたい?と娘に聞いたら、「暖かい町がいいけど、雪が降ったら雪で遊びたいから寒い町もいい」という。なるほど。そういえば、僕が住んでいた実家の近くは、田んぼがあって、冬は毎朝、霜柱ができていて、それを踏みながら歩くのが楽しかった。考えてみるとそこそこ寒い町だった。「私が偉い人になったらアスファルトを剥がして、車は廃止にする」と娘は強権なことを言っていて、笑った。