東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『文喫と雨上がりの空』

朝起きたら、雨。とはいえ、そこまで寒くはない。ニュースを見ても、なんとも嫌な気分になる話題ばかり。仕事もありつつ、六本木へ。腰を据えて仕事をしつつ、息抜きができる場所をと考えた結果、一度行ってみたかった「文喫」へ。入館料とでもいうのか、お金を払い、席を確保し、本を物色。読みたい本がいろいろある。その中で、奈良原一高さんの自叙伝『太陽の肖像』を手に取る。パラパラと読む。面白く刺激を受ける。先日、写真展を拝見したときも、ご自分の作品を語る言葉も素敵だなぁと感じた。

とはいえ、本ばかり読んでいられないので、パソコン作業も。コーヒーがお替り自由で、Wi-Fiもつながるので、パソコンで仕事をする人もたくさんいた。なんにせよ、良い。というか、こういうところにきたら、もっとゆっくり本を読みたい。

そんなこんなで、あっという間に夜。気が付けば雨が止み、空を見ると、驚くほどのスピードで雲が移動している。それで、満月が顔をだす。風が強い。だけど、寒さはなく、歩いていると少し暑いくらい。それで上着を脱いで、ぼんやりと月をみながら散歩。

今日は3月10日。ずっと前、とはいえ、まだ過去の出来事と簡単に呼ぶべきものではない。東京大空襲があった日。ふと、強い音がして、風が通り過ぎていった。もう春は目の前。