東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『会話の心地よさ』

特にのぞき見している意識があるわけではないのだけど、入ったお店で横に座った二人の会話が耳に入ってしまう。なんでもない他愛もない話。友人同士だろう。他人に聞かれることを意識しない2人の間だけの共通言語。だから言葉数が多いわけではない。小刻みに繰り返される台詞のラリーが気持ち良くて、なんだか良かった。もう少し話を聞いていると二人が姉妹であることがわかる。だからなのだろうか、飾らない言葉で成立する。その感じ。しかし、これだけ書いているといよいよ聞き耳を立ててたように思われそうだ。

外を歩いていると、急にまた雨が降ってくる。傘を持っていたから良かったけれど、周りは傘を持たずに駆け足をしている人もいる。まだ梅雨明けまでは少しかかる様子。

なぜだか、ふと、だいぶ前に関わった作品を見返した。小規模ながら劇場でも上映された作品。企画から関わって、慣れない映画撮影でスタッフの方々に迷惑をかけながら、なんとか撮影をした。3・11の影響で企画が大幅に変更になり、後半、急に物語も変更になった。ただ、結果的にそれはそれで面白かったのではないか。ある意味で、野心を持って、その当時、当たり前のように繰り返されていたプロモーションとは異なる映像を作ろうと考えた作品だった。結果的に、どれほど浸透されたかわからないが。見返したきっかけは、たまたまSNSで今年になってその作品に触れてくれているコメントを見たから。有難いなぁとは思いつつ、ごくごく少数だろうけれど、少なからず、作品が記憶に残っているのは幸いだ。とはいえ、過去ばかりを追ってばかりもいられず、何かやはり作らないとなぁとも思う。そんなことを思う。

夜になって雨が少し止む。蒸し暑さはなくて気持ち良い。コンビニで買い物をして帰る時、自前の袋を持参するようにした。値上げについて思うことはあるが、まぁ、手提げをもつようにすればいいのだろう。が、持参した袋が小さすぎて牛乳とコーヒーのペットボトルをいれたらもう入らず、他の食べ物を手で持つはめに。学習だな、いずれにしても。夜遅くなってまた雨が降り出す。梅雨は終わらない。