東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『梅雨が始まる』

10日。朝起きて、掃除機をかける。猫の毛が生えかわりの季節なのか、やたらと毛が落ちている。快晴だったので、布団も干す。それから仕事へ。用事があって、平和島のあたりへ行く。品川より神奈川沿いというのは、なかなか行く機会がない。それで予定の時間より少し早めに着いたので、少しふらふらとする。大森海岸駅から国道一号を渡り、平和島方面へ。そこで巨大なドン・キホーテと品川水族館の存在に気付く。品川水族館って品川駅にあるのだと思っていたが、そこだけではないのだなぁ、というか、むしろこっちの方が昔からあるような気がする。それを横目に平和島の公園の方へ行く。木がたくさんあって落ち着く。地図を見ると、川の埋め立てたような形で公園があるのだけど、どうなのだろう。埋め立てた後に作った公園としては、木々がだいぶしっかり目に植わっている気がする。木陰にベンチがあるので、そこでメールを打ったり、仕事をする。陽射しが気持ち良い。が、風が自棄に強い。海沿いだからなのかと思ったら、どうやらこの日は、東京、どこもかしこも、風が強かった様子。用件の時間になり、公園をでて、環七沿いを歩く。陽が高くなっており、直射を受けながら歩くとやけに暑い。夏のような暑さだ。

テレビのニュースで報道していたのだけど、ニューヨークのとある企業がこのコロナを期にオフィスを解約して、各自が自宅で仕事をするようにしたらしい。もちろん、社員がバラバラにならないように定期的にzoomで会議というよりももっとソフトな、オンラインランチ会を催したり、ひと月に一度は、どこかのスペースを借りて集まったりもするらしい。で、自宅で仕事をするということになり、ニューヨーク州から引っ越しをして、自然豊かな街でリモートで働く人もいるのだという。例えばそういったことで、地方や地域に人が根付き、活性化することは良いと思うし、鬼のような渋滞や、満員電車、往復にかかる時間などを考えて、効率が良くなるならそれは素晴らしい。なんならいっそ、近郊都市や地方と呼ばれる町が、そういう「リモートビジネス都市」と銘打って、Wi-Fiや電気代をケアしつつ、引っ越してくる人を斡旋することも、何かいい契機になるんじゃないだろうか。で、同じ時期にZARAのようなオンラインで衣服を販売する企業が店舗型の店を閉店するというし、こうなってくるとますます人は、何かを購入する、何かの娯楽を愉しむということがオンライン化してくるのだろうと想像する。資本は確実にビジネスになる方へ流れる。賃料がかからず、人件費も減るならば、オンラインで売る方が利益がでることが当たり前ならば、拠点となる場所にだけシンボルのように店がたてられれば、それであとは基本的な窓口をネット上に作ればいい。ただ、そういうことが増えていき、街に存在する店がどんどん減っていくとするなら、そうなるとこれから先、街はどんな風になっていくのか。本屋もCD屋もやがて消えていくのだろうか。では、衣料販売店や雑貨もか。ドラッグストアや、携帯ショップ、ネイルショップや美容院、それと飲食店。そういった店ばかりが街にあふれるのだろうか。そして、エンターテインメントはどうなるのか。劇場は。映画館は。オンラインでいろいろなものが観れるようになり、実際に、ネットフリックス製作で、オンラインでも映画館でも観れる作品も増えてきている。もちろんそれもエンターテインメントの姿だろうし、多くの作品が目に触れる可能性は拡がっていると肯定的に考えるべきだろうけれど、劇場で演技、演劇に触れる事、映画館で暗闇の中で映画を観ることの、得難い体験というものは確実にある。オンラインは可能性を拡げるだろうが、どこかにアナログで、そこに行かないと得られないものを求めることは無くならないでほしい。そう思うばかりだ。

で、夜。陽射しが強く半袖一枚でも汗をかく暑さだったのに、空気がひんやりしている気がする。そして風は引き続き、強い。家に帰り、筋トレをしつつ、ぼんやりとテレビを観ていると気が付いたら寝落ちをしてしまっていた。

11日。明け方、目を覚ます。リビングで寝てしまうと、どうも身体が痛い。相も変わらず猫の毛が多いので、掃除機をかける。引き続き、風も強く、午後から雨が降るという予報だったので、傘を持って出かける。午後から仕事で少し賑やかな街へ。陽射しはあり、本当に雨が降るのかなぁと思っていたら、あっという間に雨雲がでてきて雨が降り出した。ニュースを見ると、梅雨入りだという。梅雨かぁ。雨は嫌いではないのだけど、こうやってまとまって降られるのは嫌だなぁと思う。