東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『俺の家の話』

朝、目が覚めるが、思いのほか寝てしまっていた。実家の僕の部屋は朝日が入りとても眩しく、普段は明るくて目が覚める。実家で僕が使う布団は、客用の結構分厚いやつで、毛布がそこそこ高級で心地いいこともある。

 

起きて準備をしていると、母のケアマネジャーさんがやってくる。今後、介護保険を使いつつ、お願いすることを相談する。とりあえず、週二回の買い物、一週間で4回ほど、夕食を届けてもらうサービスをお願いすることになった。それと風呂場と階段に手すりをつけてもらう。そういった諸々の相談。こういったことを市の依頼を受けたケアマネジャーさんという人にいろいろ相談してお願いする、というのを初めて知る。いろいろ学ぶことは多い。僕ができる限り実家から職場に通うとしても、日中はいないし、買い物も行けない。食事も一緒に食べることはできないし、こういう方々に諸々をお願いするしかない。

 

で、そんなことをあれこれ話しているとあっという間に小一時間が過ぎ、急いで職場へ向かわなければならない時間に。実家から通うのはそこそこ時間がかかる。

 

Zoomでの打合せや、現場での仕事、諸々。一度事務所に戻り、また現場へ。この日は夜、仕事が終わるのが遅く、翌日は少し早い時間に仕事に行かねばならなかったので、実家へ戻らず都内の自宅へ帰る。

 

日々、帰宅する場所が違う不思議。

 

録画していたドラマ「俺の家の話」を観る。宮藤官九郎さん脚本で、能と介護という組み合わせの人間ドラマ。西田敏行さん演じる父と、長男の長瀬智也さんの微妙な距離感。倒れた父親の介護のため、プロレスを辞めて家業の能を継ごうとする長男。西田敏行さんの年齢設定は72歳で、倒れたことにより要介護認定1をえる。自分の境遇と似すぎて驚いた。父が急死したのが71歳。母が倒れて、要介護認定1になり介護保険を使っている。介護をしているわけではないが、現在、母とプチ2人暮らし中。そして年齢もおそらく長瀬智也さんと同じ。そういう意味で他人事ではないドラマ。なんというか、ズシンとくる。

 

実家と自宅と、仕事と介護チックな生活と。いろいろ環境がこれまでとは違う日々。それが俺の家の話。