東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『寒暖差の厳しい日々』

11日。快晴。というかむしろ暑いくらい。仕事で運転をしていても陽射しが眩しい。窓を開けると風が気持ち良い。何か所か移動。外を歩く時も半袖になるくらい。が、これが夕方になると途端に風が冷たく、肌寒くなる。薄着をしていたことを悔いるくらいに。

寒暖差で調子を崩してしまいそう。周りでも、体調を崩す人も多い。僕もそうならないように気を付けるけれど、こればかりはわからないので。

夜、仕事が一息ついて、車を置きに事務所へ行き、電車で帰路へ。風が一層冷たい。家に帰り筋トレやストレッチ。ストレッチを怠けていたので、身体が硬い。よくないな。

映画「鉄砲玉の美学」(中島貞夫監督)。渡瀬恒彦さんの、自分の立ち位置への苛立ちのようなものと、ギラギラとした野心。結果的に、敗北してしまう立場の、その敗北の姿に、それでも「美学」とタイトルにあること。こういった生き方を選ばざるえない人たち。なんというか、ふつふつとしている。渡瀬恒彦さんにしても、川谷拓三さんにしても、麻雀をしている面々にしても、あの表情、あのしぐさ、わずか数十年前とはいえ、今とは異なる身体性があったと思う。

12日。朝起きると、猫が餌や毛玉を布団の近くで戻してしまったので、布団を洗う。ついでに洗濯もする。と、母親からメールが入っている。電話をする。引き続き、体調が戻らず、病院へ行くという。メールが来ていたことに気づいたのは、受信から30分後くらいで、掃除をしたり仕事場へ行く準備をしていたからなのだが、それで電話をかけると、電話にでないから嫁にも連絡したという。その後、親戚からLINEがくる。母がそういう感じだということを聞いて、大変だと思うが、気にしてあげるようにと。丁寧で控えめな書き方をしてくれる。が、いろいろなところで少しばかりモヤっとしてしまう。働いている。家事も可能な限りしている。「忙しい」ではダメなことも理解できるが、それでもやらねばならぬこともあるのか。やらねばならぬ、という考えがすでにダメなのか。

どうも、いろいろなことでうまくいかないことが続く。後厄のせいだろうと冗談が言えるうちはまだいいが、なんだかいよいよそうも言えない感じになってきた。使いたくない言葉ではあるけれど、「なぜ俺だけ」という気持ちになってしまう。少しばかり職場の同僚にそういった気持ちを話してしまい、後から反省する。

夕方、仕事で外へ。猛烈に寒い。そして、来るべき仕事のメールが来ておらず、それを問い合わせしたりする。送ったつもりで送れてなかったとのこと。それも仕方がないのだけど、そういった些末なことが積もり積もって、いつの間にか居心地の悪い空間になってしまったように感じる。

知り合いから、親といることについてアドバイスをもらう。母はまだ70になってない。女性の平均寿命が87歳だとして、あと18年ほど。1年365日として、月に一度会うとしても1年12日、とすると216日しか会わない。わずかその時間しか、もう母親と会う日はない。その限りのある時間を大切にしないと、と。それはその通りだと思う。

夜。ますます寒い。薄着ででてきたことを悔いる。