東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『先が見えない息苦しさなど』

よりにもよってエイプリルフールの日に、布マスク2枚支給なんてことを声明しなくてもいいのにと思うが、様々なところで言われるように、その日に乗じた悪ふざけかと思うような提案だ。どういう基準で一家族2枚なのだろう。こういったことを真剣に議論し、税金を投入することを本気で考えてしまうということが、そもそも何やらズレているようにも感じる。

雨が降ればやはり寒いし、雨が止んで曇りになったとて、晴れないとどうにもテンションがあがらない。それでいうと、4日は快晴で朝から気持ちが良かった。とはいえ、不要不急の外出は控えようという報道が多くながれていたこともあり、今日はさすがに人が少なかった。電車も人がいない。感染してしまう人の数は刻々と増えている。こうなってくると自分自身も果たして大丈夫なのかと心配になる。若い人たちは無自覚なことが多いといわれ、「なるほど」と思ってみるもののよくよく考えれば、僕はもはや若くはないだろうとも思うし。

若いといえば、ではないけれど、テレビで固定電話を知らない若い世代が、固定電話が鳴ること、電話を取ることに対してストレスがあるのだという、話題を取り上げていた。多少の誇張はあるのだろうけれども。見知らぬ誰かからかかってくることがストレスなのだという。僕が携帯を持ち始めて、そして今もだけど、携帯を持つことで、電話から逃れられないことがとてつもなくストレスだったし、それがメール、LINEとますます容易にコンタクトが取れて、それでいてレスポンスの速さを求められることもずいぶんとストレスに感じるけれど、固定電話に対して誰からかわからない電話というストレスを抱えるというのは、自分には無い感覚なだけに興味深い。なるほどなぁ、そういうことになるのかぁ。そういえば、まだパソコンに詳しくない若い人に、仕事でのメールのやり方を説明していたら、『添付』がわかってなかった。まぁ、確かに知らないとわからないはずだし。こちらも当たり前だと思って接してしまうけれど、そのあたり、気を付けなければならないのだなぁと思う。

仕事の方もいろいろなところで、中止や延期がでてきており、いわゆるエンターテインメントというものができることというのは、安心な時なのだなぁと思う。当たり前のことなのだと思うのだけど、当たり前すぎて、普段、考えずに過ごしてしまう。それにしても舞台興行などお金がかかることなだけに、この中止・延期の問題は、今後、興行をおこなっていく制作の人たちに対してもかなり厳しい事態になる。「借金王と呼んでください」ととあるプロデューサーが笑いながら言ってくれたことがあったけど、本当に深刻な状況だと思う。いろいろ先行きがみえない、それが、苦しい。

4日の夜、仕事が終わり、帰路へ向かうとき、東池袋近辺でさえ、びっくりするほど静かだった。風が強いせいか、日中晴れていたのに、少し肌寒さを感じる。