東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『万歳!ここは愛の道』

平日は、いろいろと現場と事務所を行ったり来たりする日々だった。それはそれで晴れて暖かい気がしたけれど、朝晩は冷えるという次第。

17日土曜。朝、仕事で朝から中野の方へ。天気が悪いと言われていたので、傘を持っていく。そして雨対策で革靴。革靴は重い。服装も含めて、面倒くさがりなので基本的に身軽な格好をしたい。そういえば、もう4,5年ほどジーンズは履いてない。理由は重いからだ。

仕事を終えて、事務所へ戻り、年度末の請求業務などいろいろ行う。で、定時になり、ふと調べると、テアトル新宿で『万歳!ここは愛の道』が急げば観られることに気づく。それで急ぎ会社を出る。図ったように雨が強まる。心折れそうになるが、しかし、映画館へ。

1人の主人公である女性監督は、その表情から、確実に精神的な部分で深い悩みを抱えてしまっており、それが自分のせいであると自覚をしている男性監督が、2人のやりとりを記録するためにカメラを回し始める。最初は本当にそうだったのだと思う。ドキュメンタリーを撮り続け、次第に映画としての作品を作ることへ意識が変わっていき、ドキュメンタリー的な手法を意識し、最後には手法もすべてかなぐり捨てて、映画であることを高らかに宣言する。

アフタートークに、曽我部恵一さんがいらっしゃってお話をされたあと、ギター一本で歌をうたった。なんて曲なんだろう。最近のソロ曲なのか、初めて聴いた曲だった。素敵な歌声だった。

映画館を出たとき、まだ雨は強く、とても寒かった。だけど、刺激を受けた。