東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『母のこと/隅田川沿いを歩く』

30日。金曜は仕事。いろいろとバタバタとする。

で、母が何か、心配事があるというメールをもらう。いろいろ考えると、連休中に行くタイミングがないので、仕事終わりに帰る。とは言っても、寝ているので、起こすことはせず。

が、母、夜に起きてきて、いろいろ話してくる。実のところ、娘が習い事でコロナ濃厚接触の疑いがあり、区のPCRを受けた。結果、陰性であり、幸いことなきをえたのだけど、ゆえに僕は受けなくていいのかと。もちろん受けるに越したことはないが、それでいえばいつでも感染の可能性はあり、現場、僕に関しては指定を受けたわけではない。もちろん、必要に迫られれば断ることはないが。しかし母からすればそれも気になるところなのだろう。わかる、わからなんではない。が、そういう話もまたいろいろと疲弊する。

で、翌朝、もう一つ別のことで母から、謎の頼み事をされる。とある問い合わせの電話をかけてほしい、とのこと。明らかにおかしい。「それは確認する必要はない」と何度話しても納得してくれない。渋々かけたら、案の定、電話口から呆れた口調でやんわりと否定の言葉を告げられる。わかりきったことだった。電話を切ってから思わず強めの口調で母に当たってしまった。母は「ごめんよ」と言った。これまで、退院のタイミング、退院後のこと、いろいろ、何を言われても、母の希望優先で対応してきた。それが必要だと思ったから。なぜ、こんな些細なことでこれほど母に強く当たってしまったのか自分でもよくわからない。後から猛烈に反省した。

気持ちが少し滅入ったまま、家を出て駅へ。通りすが、先日まで桜が咲いていた木が緑になっていた。ふと、それを動画で撮影してみる。4月にも撮影していた。なんとなく定点観察な気分になる。

その後、事務所にはいかず、スカイツリーの近くの落ち着けるカフェで仕事。あたりは人が賑わっているのだけど、このカフェはいつも人が適度でありがたい。日中は快晴で気持ち良かったのに、急に強めの雨が降る。そんな天気だったっけ、と、ぼんやりと外をみる。夕方になり、雨が止むと、夕焼けが出てきた。18時でお店が閉店。緊急事態への対応。やむなし。

隅田川沿いを少し歩く。ランニングしてる人や犬の散歩をしている人が多い。仕事がある程度、落ち着いてきたものの、なんだか気持ちが上がらない。いとうせいこうさんの本、「福島モノローグ」を一編ずつ読んでいる。川べりでも一つ読み、一息ついて、真っ暗になったので、ふらふら川沿いを歩く。浅草から結構歩くが、当たり前だけど、川は続く。一ブロックごとに堤防の作りとかも違って面白い。蔵前あたりのところに首尾の松のつり舟という葛飾北斎の浮世絵の紹介があった。江戸時代、舟に乗って吉原へ行くのが粋だと紹介があり、文化とはいえ、サラッと凄いことを言うなと驚く。川沿いを歩くのは面白いのだけど、浅草橋付近で雨が降り出したので、駅へ向かう。遠くで雷までなっている。不安定な天気。

充実したけど、さすがに疲れた。