東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『もしかすると梅雨入りなのか』

日曜。朝起きて、少し近くでのんびりしようと文庫本を片手に雑司ヶ谷霊園へ。いつも座るベンチに座って本を読む。宮沢章夫さんの『サーチエンジン・システムクラッシュ』。たまたTwitterで、その本をブックオフに探しに行き、本屋で神隠しにあったという呟きをみて、それがとても面白かったので、読み返したくなった。

https://twitter.com/iijimakentarou/status/1329755358370308096?s=20

ベンチで本を読んでいると、杖をついて歩いてきたご年配の男性が「ちょっと失礼しますよ」と横に座った。散歩コースの途中なのだろうか。しばらく座って呼吸を整えたあと、「ありがとう」とこちらに一声かけてくれてまた歩き出した。それにしても風が少し強い。携帯で木々を横向きで撮ったら、なぜか画像が縦で撮ったように記録されていて、上から樹が生えているようで面白い。しばらくしていたら、雨が降り出してきたので、少し残念な気持ちになりつつ、家に戻る。

家で再び本を開く。かつての大学時代の研究室の同級生が人を殺したといいうニュースを知り、池袋の街を徘徊する物語。改めて読むと、東口を歩いたあと、一度、雑司が谷の方に向かっている。忘れていた。住んでる近くなだけに、ああ、ここはここだし、この都電のところは今は工事で無くなってしまったあのあたりか、など想像できる。僕は池袋も結構歩くし、雑司が谷はなんなら暮らしているので、文章を読むだけでなく、足の感覚もふまえて読むことができた。ちょっとラッキーかもしれない。

娘が、「猫は霊的なもの(人にはみえてないもの)が見えるらしい」と言ってきた。不意に何もないところをじっと見ているから、きっとそうだ、という。どうなのだろう。まぁ、人が見えているものだけが世界を構築しているとは思わないが。見えているのかな。音に関しては絶対に人以上に敏感なところがある。風が強いので窓を開けていると風が通る。猫が窓際に座り、外をじっと見ている。それも、また人には見えない何かを見ているのだろうか。

サーチエンジンシステムクラッシュ」は一気に読み終えた。それで一息。適当にテレビをつけながら、筋トレなどをする。夕方、娘と買い物へ行く。学校で友達と絵本を作ることにしたという。わいわい話をして、結局、まだ書き出しの3行程度しか進んでいないとか。

夜は、家で焼肉。つい、肉を大量に買ってしまい、思いのほか食べる。食べ過ぎる。食べ過ぎて、その後、横になってゴロゴロする。娘が風呂に入ろうとする。嫁が、お父さんと入ればというが、娘がそれを嫌がっていた。年頃になってきたということなのだろう。

翌朝、食べ過ぎを引きずり、少し調子が悪い。風が強く、天気もあまり良くない。職場へ行き、いろいろと仕事をする。日中、霧雨のような雨が降っていたかと思うと、夕方少し晴れ間が出て、夕日が綺麗だった。が、結局、すぐに雲が出て、また天気が悪くなってきた。

夕方になってようやく少しお腹が空いてきて、昼食と夕食を兼ねたようなご飯を食べる。仕事が終わり、少し疲れた。家に帰る途中、これはもしや、梅雨入りしてしまったのかと思う