東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『娘のことや沈んでいく夕暮れ』

朝、起きるとすでに嫁と娘も起きて朝食を食べていた。昨日までの林間学校の感想を娘に聞くが、なんとなくむすっとしている。楽しかったけれど、疲れているらしい。嫁と何やら言い合っている。詳細はよくわからない。学校へ行く準備をしたら、行ってきますも言わずに出て行った。そういう日もあるだろうが、こうやって徐々に自分の主張もいっていくようになるのだろうなぁと思う。

仕事で少しばかり運転。東京都下へ行くが、都内じゃないからとて空いているわけではない。というか、むしろ結構な渋滞で、なんだかようやく目的地へ。その後、昼食を取ったり少し休憩も兼ねて、近くにダム湖や公園があったのでそこへ行く。

すっかり紅葉していて紅や黄色が見ていて落ち着く。マラソンをしたり、犬を散歩させたり、歩いている人もいる。ダム湖を一望できるところに出ると、やたらと広い。向こう側には山が広がり、多少車は走らせたものの、都内からある程度で行ける場所にこういうところがあるというのが貴重だなぁと思う。近隣の人たちにとってもゆったりと過ごすにはとても良い場所なのだなぁと思う。

ベンチに座って、ゆっくりと日が暮れていくのを眺めていた。隣のベンチに、おばさん二人連れが座ってきて、「願いが叶ったね」みたいな話をしている。「私のカメラ、ちゃんと撮れないんだよね」と言いながらデジカメを夕日にむける。願いが叶ったというのはどういうことなのか、よくわからなかったが、楽しそうにしゃべる1人の横で、もう1人は静かに夕暮れをながめていた。

山肌に日がかかり、肉眼でも沈んでいくのがわかるくらいの速度で陽が落ちていく。時間にすると3分程度で、すっかり日が山の向こうに見えなくなり、稜線がくっきりとしてくる。で、陽が暮れると、寒さが芯にきたので、車に戻る。

仕事を終えて、家に帰ると、玄関に松葉づえがある。脚に包帯を巻いた娘がケンケンをしながら歩いてきた。なんでも、学校で階段でバランスを崩し、靭帯を痛めたらしい。朝とは違い自分に起きた出来事を喜々としてしゃべっていた。包帯を巻いて固定するくらいなので、それなりの怪我なのだけど、顔に傷ができるとか、そういう致命的なものではなかったので良かった。

筋トレをして、夜ご飯。ストレッチ。ブラックフライデーという言葉をやたら見るが、実はなんのことかよくわかってない。2時手前。そろそろ眠る。