東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『わたしは最悪。』

朝、ある程度、早く起床。

用件があり、横浜へ。諸々用件を済まし、一息。それで映画を観ようと思い、横浜の駅ビルへ。まだ映画まで余裕があったので、ビルの上の方へ行ってみると、屋上のような場所に出る。13階くらいの高さだったので、とても見晴らしが良い。

こんな場所があったとは知らかった。猛烈な暑さは引き続きながら、外は気持ちが良い。汗をかきつつも、外でぼんやりと海を眺める。

それから、映画。「わたしは最悪。」ポスタービジュアルに心惹かれて観た。後から思えば予告編を観なくて良かった。映画の中旬で、どうしたってこの映画の見どころの一つだろう場面が唐突に出現する。予告編では、その場面を印象的に使っている。ただ、この場面は、この映画の中では特殊な場面で、他はかなりリアリティのある描き方をしており、何も知らないと、なぜ、この場面だけ、こうやって突出させたのだろうと思うけれど、それもまた、2人だけの世界を描く表現だったのかもしれない。ただ、あの場面をまっさきに予告編で観ていたら、その先入観で映画を観てしまったかもしれない。

あらゆる出来事は当人の選択によって展開されるけれども、その選択が正しいかどうかはわからない。ただ、往々にして、『選択』は能動的な方がいい。主人公の女性は、結果はどうあれ、自らの選択で物事を選び、結果的に、映画の最後の終わり方で結びとなった。その終わりがどうだったかは、本人しかわからないし、それを観ている僕らは、それぞれに持ち帰るしかない。

監督のヨアキム・トリアー。『メランコリア』などのラース・フォン・トリアーの血縁らしい。なるほど。

日が暮れてくると、風が心地いい。横浜は海沿いだから暑さも控えめ。映画を観終えてから海沿いでぼんやり。釣りをしている老人たちの姿がのんびりしていて良い具合。空は三日月。

インプットもできて、良い一日だった。