東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『サバカン』

やや天気が悪い。冷蔵庫の扉をあけたら、中から卵がおちてきて割れてしまう。
仕方がないので、炒り玉子にしてパンにのせて食べる。それから掃除。冷蔵庫の中を少し整理。天気が悪いので洗濯はせず。とはいえ、予報を見ると、午後からは雨が止むみたいなので、傘を持たずに出る。とりあえず、駅まで走る。

それから横浜へ。みなとみらい駅下車。やけに改札前で写真を撮っている方々がいる。何か、韓国のアイドルの方たちっぽい人の写真がたくさん貼ってある。駅を出るともう雨は止んでいた。有難い。みなとみらいの映画館でやっている『サバカン』を観る。
時代設定が1980年代。長崎のちょっと長閑な場所が舞台とはいえ、ついに、こういった『懐かしのあのころ映画』、みたいな設定で1980年代が使われることになったかぁとしみじみ。登場人物たちは、1986年で小学校高学年ということは、僕よりも少しだけ年上の設定。ほぼ1980年代が子供時代を過ごした身としては、まさに自分の子供の時代が、映画の設定となったことにちょっと面食らう。

観る人によっては「3丁目の夕日」と似た感じで観るのかな。スマホも無ければ、無遠慮に煙草をスパスパすい、ちょっとした暴力も当たり前で今と比べると時代は違うと感じるのだろうか。ただ、キン肉マン消しゴムや、ラジカセ以外は、そこまで時代感を色濃くだしたような描写は無く、多少特に「あー、懐かしい」みたいに感じることは無かった。映画の中で父親役を演じた竹原ピストルさんは調べると45歳で、僕とは2つしか違わない。それで、あの暖かくも良い具合の無頼な父親を演じることが出来るのも素晴らしい。

とにもかくにも、全力で目の前の出来事に向かいあう人物、それが子供であれ、大人であれ、その姿は胸を打ち、別れに際して、思いっきり涙する姿にグッとくる。
悪い人は誰も存在しない。大人たちも、時に厳しく叱ることもあるけれど、それは、きちんと子どもたちと向き合ったうえで出た振る舞い。だからこそわずかな登場シーンしかない岩松了さん演じる果物農家の親父さんが、怖いおっさんの存在として出てくるけれど、最後に手土産を持って現れる姿に説得力がある。

映画が終わって外へでると空の雲が少しずつ晴れてきていた。臨港パークの方へ行く。海はちょっと波が強かったけれど、心地いい。暑くもなく、そして肌寒さもない。夏の終わりを感じて少し寂しい気もするけれど、過ごしやすい季節は大歓迎。

帰りの電車。ちょうと日が暮れてくるころで、多摩川付近で、夕日が見れた。

それから、習い事終わりの娘たちと合流して、夜ご飯。18時を過ぎるともう暗くなってきていた。本当は果物をたくさん食べたかったけれど、そういう場所はなかなかないので、美味しい野菜を出すお店にて。

帰宅してから、娘が以前に作ったホラー映画を見せてもらう。自由奔放な子どもたちをまとめるのは大変だろうなぁと思う。自分の作りたいものを頑張って形にすることは素晴らしい。また、2学期も作りたい映画があるという。是非頑張って作って欲しい。

それから、筋トレしたり少しぼんやり。夜は肌寒いくらいになり、久しぶりに布団をかけて眠る。