東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『夢みる小学校』

朝、蒸し暑い。また夏がぶり返してきたような様子。朝からあっち行ったりこっち行ったりと、バタバタ汗をかく。

仕事のご縁もあり、以前から気になっていた「夢みる小学校」という映画を観劇させてもらう。とても素晴らしい映画だった。映画の中で紹介される学校は、文科省から承認をきちんと得つつ、通常のいわゆる国語や、算数などの授業以上に、物を作る(工作、料理、伝統文化、お芝居)などに力をいれて、授業の進め方も子供たちに委ねるところを多く(というか大半)している。そうすることで子供たちは自ら率先して動くようになる。子どもたちの可能性を信じること、好きなことをやらせること、失敗をさせてあげること、そういったことを第一に掲げた学校運営をしている。学校全体で話し合いをする時、やけに賑やかでみんながいろいろと会話をしている光景が映し出される。自分の記憶の学級会は、やけに静かだった覚えがある。誰もが意見を言うことを遠慮していたし、それらは結局、先生たち大人によって最終的に修正をされることを悟っていた。

しかし、この映画に出てくる学校は、そんなことは無く、むしろ、大人も子供も投票は均等に同じ一票で、大人の意見が子供たちによって覆されることもあるという。なんて贅沢な魅力的な学校なんだろうと映画を観ていてずっと思っていた。メインとなる学校以外に、湘南にある学校や、世田谷にある、校長先生が率先して通信簿を廃止した学校なども紹介されており、そういった場所にいらっしゃる教育者の方々の話を聞いていると、これからの教育の世界の可能性を強く感じる。

良い作品を観れた。すでに小学6年生の娘を、いきなりそういった学校にいれることはもちろん難しいけれど、その学校でしか学ばせることができない内容ではない。どこでだってあの学校で教えていることは触れさせることが出来る。自分にできることは何かと考えれば、きちんと娘と向き合い、好きなことを自由にチャレンジさせてあげることだろう。失敗したらこっちが責任を取ってあげればいい。幸い娘は、自分で作る映画作品に夢中で、学校の中でも、有志を集めて映画を作ることを頑張っている。自分で脚本も書いているという。そういうことを一生懸命やってみることが大切なんだと強く思う。

夜。この日は一日蒸し暑かった。