東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

はしゃぐから苦手

というわけで夜勤。昨日の稽古に行く道すがら、突然大雨が降ってきた。風も強かったので、これは九州に上陸した台風の余波なのかと、そのすさまじい力に恐れおののいていたけれども、今日、テレビを見ていたら、その台風が北海道に到達していたことを知る。先輩のWさんに結婚式に行ったときに、立ち寄った北海道大学の植物園が、台風の影響ですごいことになっている映像が映し出されて、さらに台風の威力に呆然とする。自然の力というものは恐ろしい。本当に今年は台風が多い年だ。

昨日の稽古の内容に少し反省する。というのも、終始役者の動きの練習に費やしてしまい、肝心のリーディングの稽古を疎かにしてしまったからだ。動きももちろん大事だけれども、今回はなんといってもリーディングなのだ。まだ後半部分はほとんど読み合わせも出来ていない。立ち稽古をしていたって、読みで気になる部分が多く、台詞の訂正が多くなる。そんな状態で立ち稽古をしても、結局あまり意味が無かったのではないか。もっと読んでもらい、動きはラスト1週で確かめるべきなのかもしれない。稽古時間が限られているわけだから、1日1日きちんと考えてやらなければいけない。

そういえば、椅子はダスキンレンタルかアコムレンタルという、いろいろなものを貸し出している店で借りることにした。驚いたことに丸椅子は3日間で1脚147円だった。思っていたよりも全然安い。まだネットでしか見てないから、詳しく分からないのだけれども疑問が一つある。どちらの店も祝祭日が休みなのだ。今回の公演は9月18日19日の土、日だけなので、早ければ日曜に、遅くても月曜には椅子を返却できるのだけれども、祝祭日なのである。と、すると金曜日に借りたとしたら問答無用で4日以上借りる羽目になるのだろうか。それはなんだか不毛だ。とりあえず明日確認してみるとする。

今日は、仕事に行く前に小道具などを買いに行く。台本を閉じるファイルや芝居で使う懐中電灯とおもちゃの銃など。驚くことに今は100円ショップでなんでも簡単に揃う。本当になんでもある。芝居の小道具など丈夫よりも見た目が重視だから、本当に助かる。そういえば学生時代も、小道具を探すときはまずダイソーに行っていた。本当に便利な時代だ。

あと音響。今回はほとんど使わないと決めていたけれど、二箇所だけ使うことにした。主人公である女のあるモノローグのシーンで後ろに流す音楽と、芝居のラストの方で、一回時計の音を流す。その時計の音をレンタル屋で借りる。モノローグで流す音楽は自分で持っている曲を使うつもり。で、問題はその音楽を流すハードなんだけど、最初は自分で持っているラジカセから流そうと考えていたら、稽古場の確保に協力してくれているFさんがコンポを貸してくれることになった。そのおかげでステレオで音を流せる。これは有難い。で、このスピーカーとコンポをつなぐラインに関してA管理人にお願い事がありまして、なんとなく想像がつくかもしれないけれども、大学時代に使っていた音響ラインを送ってくれないかしら。詳しくは後日電話してみようと考えている。

昨日の稽古帰り、声の大きいHさんと勤勉家のFさんと電車で帰っているとき、苦手な生き物の話になった。僕はカエルが本当に苦手。子供の頃からまったく駄目。Hさんは苦手な生き物がいないらしく「カエルはかわいいじゃないかー」と例によって大きな声で言ってきた。Fさんは蝉が駄目らしい。Hさんが大きな声でなぜなのか尋ねると「蝉ははしゃぐから」だそうだ。確かに蝉はミンミンなくし、小便を飛ばす。見ようによってははしゃいでいるように見えなくもないが、しかしそれほど我慢できないものなのだろうか。Hさんが「だってほら、蝉は7年間辛抱してるじゃないですか、2週間の命なんだから、はしゃぐのも仕方がないんじゃないですか?」というと「うん、まぁ、そうなんだけど、ほら、やっぱりねぇ」とFさん。これはもう仕方が無い。Fさんにとって蝉ははしゃぐ生き物なのだ。はしゃがれたら駄目なのだ。