東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

それどころではないけれど

昨日、日中の空いている時間に来週の稽古場を確保したり、丸椅子を借りる手筈をとったりした。その上、展覧会に展示してもらうリーディングの宣伝文やチラシを作ってIさんにFAXをする。バタバタしている。今回の芝居は役者以外の全てを僕がやらなければいけない。これはなぁ、仕方が無いものの、なんだか変なことで疲れる。

稽古場を借り終わってから、やっと一息ついて喫茶店で一服。それからそこで台本の手直し。台詞の変更。もっと対話に出来るように考える。難しい。どうしたら、言葉をきれいに紡げるか。かといってきれいに流れるだけでは対話じゃない。普通の会話はもっと詰まることもあるし、考える間もある。結局喫茶店で2時間以上、台本のことを考えていた。

稽古は昨日の反省を踏まえ、もう一度読み中心に立ち返る。だけど動きのあるシーンは、役者さんも動かないと感じがつかめないようで、座って読んでいいですよといっても、立って動こうとする。それはそれでかまわないというか、実践に即した方がいいには決まっているし。とりあえず僕は読みにアンテナをはる。今日の夜はギャラリーで稽古ができるから、みんなにも劇場の大きさを実感してもらう。これでまた掴めるものがあるだろう。役者さん4人が一同に介するシーンが全然出来ない。でもそれ以外のところは少しづつ固まってきている。もう一度通して読んでみたいものの、一回読むと1時間30分かかってしまうから、稽古時間が足りなくなってしまう。通すのは来週に回す。

夜にA管理人に音響のことでお願い事をして、あとアドバイスを貰う。A管理人には何かとお願い事をする。それにしても今回は大学でやっていた頃に比べても、機器類を使わない。なんとも手作り感が否めなくなる。

それどころではないんだけれども、本屋で『Inter Communication』50号( NTT出版)という雑誌に目がとまる。経済学者の岩井克人さんと作家の島田雅彦さんの資本主義についての対談や坂本龍一さんがアメリカについて語る新連載があるとかかれており、ちらりとみると非常に面白い。で、購入。電車の中で見る。簡単に言えば売れない作品を作る芸術家さんをきちんと評価するための社会を作ってあげねばいけないねという話だろうか。もっと深いけど、その辺も書かれている。もっときちんと読みたい。

あと社会学宮台真司さんのホームページに69年に関する話が書かれており、ベルナルドベルトリッチ監督の「ドリーマーズ」に関して少し書かれていた。とても面白そう。それどころではない。読んでる場合ではない。少し忙しくなると時間のコントロールもできなくなる。もっといろいろな本を読みたい。いろいろなものを見たい。そういえば宮沢章夫さんの「トーキョー/不在/ハムレット」の実験公演は結局行けず。本当に残念。