東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『波崎の記録』

■月曜の朝、仕事の前にフラフラとゴミを捨てに外へ出たら、玄関のドアノブに何やら袋がさげてあった。おやと思って中を見ると、先日茨城の波崎へ撮影に行った際の写真が入ったアルバムとCD-Rが。

写真を撮ってくれたおさむんが置いていってくれたらしい。家まで来たなら呼び鈴を押してくれればよかったのに。水くさいなぁと思って夜に電話をかけると、日曜の17時頃に来たらしく、それでドアノブにかけていってくれたとか。日曜のその時間に、僕がいるとは思わなかったらしい。そんなにフラフラと出歩いている印象かと思ったけど、考えてみると確かに家にはあまりいないかもしれない。

その日は、前日の同窓会であまり寝てなかったこともあり、夕方まで昼寝をしており、それから夜もぼんやりとして家にずっといた。だから、こちらも写真に気付いたのは翌日の朝だったという次第。

それはさておき。

おさむんの撮ってくれた写真はとてもいい具合。撮影の準備をしている僕らや、出演直前の出演者の人たちの姿を、いつの間にかに写真に記録してくれている。ある種、カメラマンは忍びのようでもある。


例えば、これなんかは銚子へ向かう途中、立ち寄った利根川沿い。


鉄塔が気持ちよかったので撮影をしたのだけど、なにやら男三人がわたわたとしている。なぜわたわたしているのか理由はよく覚えてない。が、わたわたした男と鉄塔の組み合わせがいい。そしておさむんはどれほどの望遠でこの写真を撮っていたのか。


楽しいなと思ったのはこの写真。



みんなしゃがんでる。おそらく、何か風景を撮っていたのだと思うけど、影が映り込まないようにみんなしゃがんでくれているのだろう。それを見たおさむんはその光景が面白く思って撮ったのだと思うが、そんなカメラを向けるおさむんもまたこのアングルだとしゃがんでいるのである。

なんとはなしにしゃがんでいる大人が5人いる。


一番印象に残ったのはこの写真。




波崎の砂浜。風車に向かって直立不動のかまえの2人。いい具合。風車と2人。呆然として風車をみている具合がいいなと思います。

それにしてもこうやって写真を見ていると、あらためてきちんと写真を撮ってもらわなかったのが悔やまれる。時間がなかった。映画の撮影で手一杯で、あっという間に日が暮れてしまった。残念。

それと、写真は現像してこそスバラシイと実感。データとして持ってる画像も、それをプリントアウトしたものの、見る分には変わらないのかもしれないけれど、きちんと現像されたものの質感はそれらとは比べ物にならない。僕も頻繁に携帯電話で写真を撮るけれど、撮ってるだけじゃ駄目なんだなぁと思った。いやはや。