東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『光の中を歩くような』

tokyomoon2009-04-01

■30日(月)。ブログのトップやプロフィールで使わせてもらってる写真を撮ってくれたおさむんから連絡をもらい、池袋のcafe『pause』で会う。仕事が終わってからの合流ということでおさむんから『スーツで行くかと思いますがご勘弁を』というメールが届く。勘弁どころか、むしろ仕事でスーツはかっこいい。


おさむんは昨年11月、30歳になった時に、自分が生まれ育った山口県のとある海沿いの町に写真を撮るために行ったのだという。そこで撮った写真を見せてもらった。印象に残った作品がいくつもあった。


その中の一つ。公園の中をベビーカーを押しながら歩く母親の後ろ姿の写真。日の光がちょうど母親の真っ正面にあり、つまりカメラを構えるおさむんにとっては逆光で、まるで母親が光の方向に歩いているようにも感じる写真。光が母親に当たりつつ、そのまま道路も照らし、それがなんというか白い羽のようにも見える。おさむんはその場で、これだと思うところがありシャッターを切ったのだという。もう一枚撮ろうとしたときには母親が方向を変えてしまったらしい。


「これだ」と思う瞬間。もし僕が同じ場所にいたとして、ベビーカーを押す母親を見て、同じようにシャッターを切ったかといえばそれは判らない。仮に切っていたとしても、同じものは絶対に映らないのだと思う。それは、シャッターを切った人だけが切り取ったその人だけの世界。その一瞬の世界が、ときにとてつもなく豊かな刺激を与えてくれる。


■31日(火)。太田省吾さんの作品をまとめたDVD-BOXが届いた。タイミング的には素敵な誕生日プレゼント。自腹だけど。