東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ゆっくりしたい(願望)』

仕事が忙しい日々。ここからラストの大仕事があり、水曜日に一段落つく。一段落ついたあと、春に向けてどうなるかはよく判らないけれど、少しだけでもインプットの時間と、そこからアウトプットする時間があればなぁとも思う。


先週は西伊豆に旅行に行ったものの、いろいろなことをまったくやれていない日々が続いている。約束していたあれやこれやがまったく出来ていないし、友人たちと会う機会もすっかりない。まったく時間が取れないのかというとそういうわけではないものの、仕事のことで頭が一杯のときは他のことには手がまわらないし、物事にはタイミングというものがあったりするもんで、なんやかんやうまくはいかない。年賀状も出せなかったのでせめて寒中見舞いをと思うも、それさえも手がつけれないし。

というわけで、心に余裕があるのは電車の中だけであり、まぁ、余裕というか、移動時間であり、その時間だけでもせめて本を読む時間にしたいと、鞄に本を持ち歩いている。
岡田利規さんの文庫小説『私たちに残された特別な時間の終わり』、松尾スズキさんの小説『老人賭博』を読み終える。異なるベクトルの作品でありつつも、どちらも面白い。書くという行為から距離感を感じる前者、特殊な状況下の中で、善悪では仕切られない、人の行為をある種の諦念と絶対的な肯定で持って描く後者、とでもいうか。
それから今は古井由吉さんの小説『白暗淵』を読んでいる。これが、もう、とても魅力的な文体。なんというか、味わいがあるというか、すごく大切にゆっくりと読みたくなる文章。というか少々読みにくいところもあり、読了までには時間はかかりそうな気配なのだけど、それはそれとしてじっくりと楽しみたい文章。

いくつか日々のこと。

先週の木曜、0時過ぎまで仕事をしていたら家常さんから電話あり。Tくんの家でおさむんと3人で話をしているので顔をださないかと言われ、仕事後にふらりと立ち寄る。特別な何かを話すというわけではないけれど、そういう時間を作れるのは有り難い。Tくんや家常さんの家が近所である(おさむんの家もがんばれば歩ける距離なので)がゆえに、電車や時間を気にせずにしゃべることが出来るのがうれしい。

西武デパートで季節的にチョコを猛烈にプッシュして販売している。森八大名閣という店の『酔(すい)』というチョコが美味しかったので購入。甘いもの、うまし。

母から『特に用事なし。』と断言されたタイトルのメールが届く。内容を読むと確かに用事があるわけではなかったが、まぁ、そういうメールもあってもいいと思う。

日曜とはいえ仕事。0時あたりに池袋駅に着き、明日は朝から職場とは別のところに行くので、suicaをチャージしておこうと券売機に行くと、突然声をかけられる。横を見ると女性。顔を見るも一瞬誰か判らず。次の瞬間には判ったのだけど。Sさん。すごく久しぶりに会った。服装とか髪型とかが、僕が知っている按配とはずいぶん変わっており、失礼ながら本当に一瞬誰か判らなかった。少し立ち話。忙しいとかそういうことをぬきにしても、本当にしばらく会っていなかった。今度はゆっくりと話でもしましょうと約束して別れる。

もっと人と会って話がしたい。やはりゆっくりとした時間が欲しいなと思う。