東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『不可思議なペース』

以前、僕が仕事で外出中の時に、家に訪問者がいた。近所で建築工事をしている業者と名乗るその人は、うちの家の屋根が老朽化していると指摘してくれた。最初は、営業のようなものかと思った嫁氏だったが話を聞くうちに不安にもなり、とりあえず確認だけでも大家さんにできないかと言ってきた。


雨漏りだとか瓦が落ちてきたとか実害があれば相談もしやすいところだけどまぁ、不安になっちまったら仕方がない。ひとまず管理している不動産屋さんに電話。案の定、やや低めのトーンで対応されつつも大家さんに相談してくれるとのこと。それで、しっっっっばらーく放置された後、不動産屋さんから連絡があり、大家さんの知り合いの瓦大工さんが見に来てくれるとのことに。


それで、さっっっっっっさに待ったものの一向に見に来てくれる件の連絡はなし。忘れたかと思った矢先の平日昼間にインターホンが鳴る。嫁氏が出ると職人のようなご年配の方が2名。瓦大工さんだった。いきなりきた。それで「見ていくんで」と告げると、外をうろうろして、気がつくと帰っていたらしい。


問題ありでも、なしでもいずれまた連絡が来ようと待っていると、またぜっっっっっっっっっん連絡無し。で、まぁ、連絡ないってことは修理の必要なしなのだろう、手間をとらせて申し訳なかったなぁと思ったら、先日の木曜日。またもや不意にインターホン。開けると先日の大工さんで、月曜日に工事になるので宜しく御願いしますとのこと。


なんも聞いてないよ。


嫁氏曰く、大工さんは不動産屋さんから依頼されたとのことなので、僕から不動産屋さんに電話。担当の人に話を聞くと「あ、見に来られたんですね」ってそこからか。当然、工事の件は初めて聞いたとの事であったが最終的には「月曜は大丈夫ですか」と尋ねられ、よく分からぬまま承諾。

して、今日。先日の話では8時半に誰かと待ち合わせをしつつ、9時から作業開始との知らせを聞いていたのでまぁ8時15分くらいに待ち受けるかと思っていたところ、8時過ぎに屋根の上からトンカン聞こえてくる。よもやと思って玄関を開けると、職人を屋根に発見。


はええよ。


仕事のため僕は不在だったので、諸々を嫁氏にまかせてしまったが、修理が行われたものの、結局終り際も「終りました」と言われただけで、屋根のどこがどのくらい老朽化していたのかさえ、分からず。まぁ、修理全般の負担は大家さんにお願いすることになるのだろうから、僕らは直接のクライアントではなかろうが、アポイントの件やら修理の件やら、終始不可思議なペースでことが進んだ。


しかも、こんな日に。


なにやら鬱屈した気分になる。少しでもいろいろなことが好転するきっかけになればと思うが。


今はすでに寝ている娘子。寝る前にm、嫁氏と数字を数え合っていた。「1,2,3,4,5…いち」と、いくらやっても5から再び1に戻ってくり返す娘子。ゆっくりでいい。自分のペースで数が増えていけばいい。