東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『台風の日』

仕事で外出。一件は青山。渋谷から銀座線で外苑前まで行く。以前の仕事では頻繁に乗っていた電車。地下鉄とはいえ、銀座線の渋谷駅は2階ほどの高さの位置にありむしろ高架。ふと気がつくといつの間にか地下に潜っている。外苑前から目的の場所まで歩く。その途中、かつて北海道土産で恐ろしく騒がれ、今は久しくその名を聞かなくなった生なんだかを売っていた会社が手がけた丼ものの店があったのだけど、すっかりなくなっていた。流行り廃りの恐ろしいものよ。


もう一件は神楽坂。神楽坂駅を出て少しばかり江戸川橋方面へ。急な斜面を下るような形になる。既視感を感じる風景。よく芝居を観に来ていた神楽坂ディプラッツがあった場所に近いはず。で、少しばかりウロウロしてみたけど見当たらない。粘りたかったけど仕事もあったので探すのはやめる。


ハイバイの岩井秀人さんが脚本を書かれたNHKのドラマ『生むと生まれるそれからのこと』が昨日再放送をしていたことを知る。最悪だ。見逃した。再放送の機会を逸するとは。腹立たしいのは1日差で再放送していたことを知っちまったことだ。むしろ気付かないまま過ぎてしまえばよかった。あまりにもショッキングだったので昼ご飯でハンバーグをライス大盛りで食べたら腹が苦しくなった。


台風が通過している。今の時間になってどうやらピークは過ぎたようで空を見上げると雲はもうなくなっている。風は強いけど気持ちいい。


なんとなく神楽坂ディプラッツを検索したら、一筋、道を間違えていたことがわかった。無くなったわけではなかった。ただ7月で閉館するのだと書いてあった。いくつもの芝居を観た小屋だった。決して広いわけではなかったと思う。立地もいいかといえばそうでもないだろうし。レンタル料金が手頃だったので、僕らのような小規模な劇団でも借りることが出来た。跡地にはマンションが立つのだという。持ち主の意向らしいので口出しもできないが、一つの終りはやはり寂しい。