東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『知らない町に行っていた』

20日(金)。とある映画の試写を拝見。現代の若者のある種の偏りはありつつもまっすぐな青春スポーツ映画。男はとかく群れて、騒いで、ひたすら走り続ける。そういう描写は僕は好きだ。

その後、仕事で東京駅へ移動して新幹線に乗り、とある場所へ。仕事なので詳細は書けないけれど。23時過ぎに目的の駅に降り立つと、少し肌寒さを感じた。東京と違って、もう深夜の雰囲気が漂う。宿泊先へ移動。古民家をリノベーションした宿泊先はとても素敵な佇まいで、そういうところに泊まれることは有難いなぁと思う。大浴場で少しばかりぼんやり。2時頃になってようやく就寝。

21日から23日はその土地で仕事いろいろ。早朝に起きて車で移動を繰り返す。夜は比較的、ゆっくりできたので大浴場に入ったり、筋トレをしたり。

詳しいことは書けないけれど、その仕事の中で、『座禅』について教えてもらう。勝手なイメージで、邪念を持ったり動いたら肩を思いっきり叩かれるというものかと思っていたが、実のところ、何か頭に浮かんでくることは仕方がないことなのだとお寺の方はおっしゃっていた。その浮かんだいろいろな考えにとらわれず、それを流していき、徐々に何も考えない、とらわれないようにしていく。そういう風に自分と向き合うことが『座禅』なのだという。修行といっても、具体的な何かをすることが修行ではなく、食べたり、何かに触れたり、考えたりするといった生活の出来事すべてが修行の一つであるという考え方もできるのだという。そういう風に住職の方がおっしゃってくれると途端にハードルが下がり、僕も少しだけ真似事のようなことをした。本来であれば、40分ほど目を瞑って情報を遮断し、とらわれないようにする時間を作ること。それが『座禅』にとって大切なのだという。勉強になった。今後も続けていきたいと思う。

宿泊先で一息ついた後、なんとなくコンビニに行こうと思ったので、ホテルをでてフラフラ歩く。夜は涼しい。というか肌寒いくらい。いくつか旅館やホテルもあるような町で、観光地でもあるので、通りには居酒屋やスナックなどがある。かつては団体客なども多かったらしい。今は確かに会社の旅行なども聞かない。観光を収入とする町や土地は確かにそういう意味で言うと不安定ではあるのだろうなぁと思う。それにしても鈴虫の音がとてもたくさん聞こえてきて、心地いい。木や田畑が多いので、そういう草や土の匂いも落ち着く。夜は21時を過ぎたくらいでも、なんだか静かで、東京だと深夜のような静かさ。こういう場所だと生活リズムもどうしたって変わってくるだろうなぁと思う。

帰りの新幹線から、とても真っ赤な夕焼けが見えた。真っ赤も真っ赤で、なんだか少し怖いくらいに感じられる。空が広いから、その赤が空全体を覆っていて、そこに灰色の雨雲が混ざり合っていた。