東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『まだ暑さの続く中で』

気分転換にというわけではないんだけど、渋谷駅で降りて一駅分歩いて出社してみたりする。渋谷Streamで少し腰を下ろしてぼんやりしてから、渋谷川沿いを歩く。快晴で空が気持ち良い。まぁ、もちろん暑いのだけど、汗をかきながらフラフラ歩くのは楽しい。久しぶりに良い形の入道雲を見た気がする。夏のモコモコとした入道雲は見ていて気持ちが良い。夏だなぁと思う。

 

痛みや抱える悩みは人それぞれで、同じ言葉を投げかけられてもそれを受け止める人の気持ちは、本当のところは計り知れない。深刻に受け止める人もいるし、受け流す人もいる。結果的に自分で飲み込むしかない。「私の気持ちを分かってほしい」は他者に言っても良いと思うし、何かを話すことは必要だ。言葉にすることで何か気持ちの整理ができることもある。だから、つまり、「私の気持ちをわかってほしい」といいつつ、言葉を吐き出しながら、自分で自分を理解するしかない。他者の言葉も聞きつつ、最終的には自分で。

 

地元を走る都電の下に、地下道を作る工事をずっとしている。引っ越しをしてすぐに始まったように思う。かれこれ5年くらいはやってるんじゃなかろうか。で、まだあと2年ほどやる予定らしい。昼夜を問わず24時間、道路警備の人が立っている。大変な仕事だと思う。暑い日中も、熱帯夜の夜も、大雨の中もずっと立っている。東京は仕事がある。労働力は必要とされる。道路警備やコンビニのバイト、清掃の方。よそ様の仕事をとやかく言える身上ではないけれど、こういったいびつな形の肉体労働をすることにどれほどの喜びがあるのだろうかと思う。定年退職したのち、それでも働かねばならないからと年配の方が時間給で労働しなくてはならない。それも一つの現実だ。だったら、家賃も安くて済む地方で、可能な範囲の土地を購入して、野菜など自活できる食べ物を育てるために日々を費やすことがいずれにしても日々働かねばならないなら幸福ではないのだろうか。なんだかそんな気持ちになりつつ、東京にしがみつくように働いている自分が時々虚しい気持ちになる。

 

暑い日々が続く。夜、シャワーを浴びて、少しだけエアコンをつけて汗が引くのを待つ。そのあと、エアコンを消して、窓を開けると少しばかり風が入ってくる。まだ熱を帯びた風ではあるけれど、それでも入ってくるとそれはそれで気持ちが良い。そのまま寝落ちしてしまったけれど、意外と寝苦しさもなく、朝を迎える。リビングで寝ると背中が痛いけれども。まだまだ暑い日々が続く。

 

たまたま、仕事場に向けて歩いているとき、まだそこそこ中身がある煙草が箱で落ちているのを見つけた。HOPE。希望が落ちてるよ、と思って、何の気なく写真を一枚撮った。

 

家に帰ると、7月末に応募したとある件で、それの結果が封書で届く。結果的には『残念でした』なのだけど、少しだけ前向きになれる言葉をもらえた。いろいろ考えて、やっていかねばならない。日々を過ごしつつも、少しずつコツコツと。