東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『夏の終わりを感じる夜など』

朝起きて、暑いくらいの快晴。少し涼しい天気が続いていたので油断した。汗だくになりつつ、洗濯や掃除をする。それから壊れてしまった掃除機、プリンター、そして動かない電動自転車を粗大ごみとして捨てる。普段は電話で申し込みをして、わりとすぐに取りにきてくれていたのだけど、気が付いたらネット受付になっていた。ネット受付だからというわけではないけれど、受取がひと月後まで埋まっているという。人はそれほど粗大ごみを出すのか。で、ようやく申し込みからひと月が経ち、引き取りの日となる。掃除機はずいぶんと長い間使っていた。考えてみたら、うちの実家から結婚祝いでもらったものではなかったか。感謝。そして、さらば。ただし、電動自転車のバッテリーや充電器は受け取れないのだという。細かい法律がある。

 

Facebookでお世話になった先輩の父親が3年前にお亡くなりになっていたことを知る。通知がきた。命日だという日記。お亡くなりになっていたのか。こういう時、すでに過去の話とはいえ、知った今、ただただ茫然とするしかなくなる。

 

夜。池袋に仕事のご縁で一つ舞台を観にいく。緊急事態宣言明け、映画館は何回か行ったけど、舞台は初めてか。客席が移動式だったので、パイプ椅子が間引かれて、およそ半数の席になっているのがなんだか寂しくも感じられる。ただ、観る側としては非常に見やすい。特に劇場の座席はみっちりと詰め込まれて狭いことが多いので、ただでさえサイズのでかい僕はいつも窮屈だった。ただ、それもお芝居を観る醍醐味というか。例えば、下北沢のスズナリなんてこれでもかくらい詰め込まれ、体育座りをして2時間ぶっとうしの芝居を観たりした。ああいった劇体験含めて、観劇という気もする。観終わった後、池袋から歩いて帰宅。少しだけ息抜きもあり南池袋公園に行ってみるとまだやっていた。芝生が開放されていて、のんびりとしている人たちがいる。座ると風が気持ち良い。なんとなく夏の終わりの気分。空を見上げると朧月。

 

実は先日、ふとしたきっかけで短編の小説を書いた。それでコンテストに応募したところ残念ながらの結果の通知。ただ、選考のお知らせとともに作品に関するアドバイスも書かれてあり、しっかり読んでくれてダメ出しをしてくれたことが勉強になった。それで、編集などのお仕事もされている友人にその小説を観てもらったところ何度も読んでくれたうえでいろいろとアドバイスをくれた。改行や小見出しをつけるなど読みやすくするアクセントをつけることを提案してくれたり、起承転結の「転」をもう少しつけることで物語の厚みがでる、など。そして、登場する女性の描写をもっと艶やかに描くことでキャラクターがしっかりする、と。うーん、これだよなぁ。少しばかり作ってきた自分の作品は、圧倒的に登場人物が男性で、僕は女性を描くのが本当に下手だ。そこだよなぁ。だけどこれはきちんと考えよう。とても有難い。勉強になる。いろいろおよばぬことばかりだが、考えて、書いてみようと思う。