東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ツリーの下のあたりで』

快晴。朝、仕事にでかける。風はやや冷たい。仕事をすることもありつつなのだけど、「東京スカイツリー駅」という、モロな名前の駅で下車。見上げるとそのタワーが目の前に。でかい。

下車して、浅草へ続く高架下を歩くと、その高架下に新しく建てられた店舗が並んでいる。その先の隅田川を歩いて渡れる橋がある。見晴らしの良い橋。青い空に、スカイツリーや、ビル、首都高速が見渡せる。白いなんという名前かわからないが、鳥の群れが川の上を旋回している。少しばかり歩いて散歩をした後、当たり前だけど、ガリガリ働く。

メールを処理し、電話をかけ、いろいろ逡巡。お腹が空いて見知らぬ町を徘徊するが、お休みの店が多く、苦戦する。「孤独のグルメ」じゃないけれど、何か無いかと下町を歩くアラフォー。風が落ち着くと、少し汗ばむくらい陽射しが強い。ようやく見つけた町の中華屋で、餃子定食を注文。14時近くだったけど、近くのサラリーマンと思われる方々がちらほら。みんな炒飯定食を頼んでいる。それにすれば良かったか。

一組のスーツ姿の会社員が、おもむろに煙草を吸い出す。喫煙OKのお店。狭いお店なので特に、喫煙、禁煙の区別もない。かつてはどこもこんな感じだった。煙草の煙の匂い。いつのものかわからない週刊誌が一角に平積みにされている。隣の中年の男性は、瓶ビールで昼から飲んでいた。餃子は小ぶりながら具が多めで丸っと良い形をしている。中華そばも昔ながらの醤油ベース。最近辛くして食べるのが好きなので、そこにラー油をかけていただく。お腹いっぱい。

その後、再び、川の側のホステルの一階部分のカフェで仕事。充電器とフリーWi-Fiがあるのが有難い。ガツガツ仕事。電話が来ると、店から外に出て川べりで話す。日が落ちてくるにつれて、徐々に寒さが増してきた。

閉店間際、お店を出て、また川べりを浅草方面へ。線路の真横を走るので、走行音が響き、振動も肌で感じる。鉄道マニアではないけれど、テンションはあがる。川べりから東向島まで少し歩いて、そこから実家へ。

家に帰ると、母がニュースを見てくつろいでいた。埼玉県内に住む叔母が見舞いにきてくれたついでに、母のメガネを買い替えに付き添ってくれたり、僕らがグズグズしていた保険の手続きや、銀行とのやりとりなどをテキパキとやってくれていたらしい。頭が下がる思い。

そういったことが少し母の刺激になったのか、自分から買い物に行ってみようとか、これまで渡るのを躊躇っていた横断歩道を歩いてみようと言い出してくれた。前向きな傾向。

ビールを買い忘れてしまい、夜、ビールを買いにコンビニへ。23時近く。都内だとわりと当たり前に出歩いていたが、深夜みたいな静けさを感じる。寒さは真冬ほどではない。少しずつ春が近づいているのかもしれない。