東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『あっちこっち』

実家から出社。例によって自宅からの出勤に比べると早起き。といって、めちゃくちゃ劇的に早いわけではない。30分程度違うだけ。なのだけど、やはり、なんだか、ちょっとしんどい。よく使われる言い方をしてしまえば、朝の30分は違うというやつか。

駅まで徒歩15分程度。毎日歩くのは苦ではない。あと、歩くのに慣れてしまうと、他に仕事関係で移動している時も、乗換が面倒な時、徒歩19分程度の表示だと、「歩いちまうかぁ」という気になる。

自宅に帰ると、夜、少し余裕がある時は録画していた諸々を観る。中島貞夫監督の『狂った野獣』を観たのだけど、それが、なんというか、良い具合にB級で、整合性とかそういうものよりも、勢いとか、カークラッシュを見せようとする感じが、娯楽作という感じで、こういうもんだよなぁと愉しく観た。なんというか、もう、単に、爆破させたいから、車を横転させるみたいな感じがいい。

それと、このクールのドラマ『俺の家の話』。とことん、この時代のホームドラマをしていて、それが身に染みる。台詞の一つ一つが重いのは、介護や、そう遠くない将来にある死の予感があるからなのだと勝手に思う。第六話。長瀬さん演じる主人公が、介護をする父親から「せめてありがとうの一つもないのか」と苦悩すれば、一方で、父親も父親で素直になれないことを悩んでいたりする。総じて「家族」であるから。そういったことが、ぽつりとしたやり取りで、ドラマチックになりすぎずに配されている。旅行先で、父親が歌を歌うことで、何か一体感が生じるときの幸福感。選曲が「マイウェイ」というのもなんとも素敵で。ほんと、毎週、身に沁みつつ観ている。

そして、諸々の仕事。3月の年度末感もありつつ、それとは別の様々な山場があっちからこっちから。切羽が詰まるなぁ。そのせいか、今朝は洗濯していると、排水ホースがどうもつまっていて、それも掃除をしてみたりした。今日は少し晴れ間がでるという予報だったので、洗濯物を干すためにベランダにでると、その瞬間に、猫のどじょうが逃げ出す。こういう時だけ速い。

諸々仕事を終えて、今日も夜遅かったので、自宅へ帰る。23時過ぎは、本当に人が少ない。電車も終電間際のような静けさ。街も同様。これ、コロナが落ち着いてもしばらくは子の状態なのじゃないか。一度、身に着いた時間間隔は、早々簡単に戻らないような気がする。家に帰ると、猫のどじょうは悠々と布団の上に寝そべっていた。