東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『少し息抜きする土曜』

少しばかり早い時間から仕事。土曜の東京の混雑状況がどんなもんだったか忘れたけど、都内中心部よりも、郊外方面へ向かう車が混んでいた。もはや緊急事態宣言終わって、誰もが気にしないようにしているが、きっとまたぶり返しがくるのだろう。

朝の仕事が一息ついて、少しだけ近くの海沿いの場所に車を停める。以前もその近くを通ったときに見つけた、わりと人が少ない落ち着いた公園。海釣りをする人たちがちょっと集まるくらいで、静かだ。朝早かったので、釣りの人も2,3組程度。陽が高くなってきて心地良い。人に慣れているのか、鳩がたくさん来るが、僕のことなどそこまで気にしていない様子。仕事と日常の切り分けが下手なのか、常に働いているような気がする。別にそれが苦ではないが、たまにぼんやりとする時間も欲しくなる。

午後になり、今日は少しゆっくりしようと、仕事を早めに切り上げて、嫁と娘に連絡。本当はせっかくだからどこかへ出かけたかったけど、新宿御苑も入れそうもなかったので、自宅近くの公園へ。シートを敷いてお昼ご飯を食べる。娘は最近、人生ゲームにはまっており、人生ゲームをやりたがって仕方がない。お昼を食べながら、人生ゲームをする。と、そこにご近所の家常さん夫婦が来てくれた。娘は無論、問答無用で二人も人生ゲームに誘う。お金を払ったり、お金をもらったりしつつ、なんやかんやとゲームが進む。と、不意に二人からとても素敵な報告がある。心からおめでとう。久しぶりに家常さんとも雑談をしたりできて楽しかった。夕方になってくると少し肌寒くなってきたので、ゲームが終わって帰宅。庭の草むしりや少し伸びた木の枝を切ったりしつつ、少しだけ昼寝。布団に入ったらあっという間に寝てしまった。

目が覚めたら19時過ぎ。嫁と娘はテレビで警察24時みたいな密着番組を観ている。普段なら観ないこういう番組も、なんとなくついてたら、ぼんやり観てしまうのもテレビの不思議だろう。ピザの宅配を注文し、それを食べつつ、ぼんやり。21時に嫁と娘が寝室へあがってから、少し筋トレをしたり、ぼんやりしたり。

『俺の家の話』最終話を観る。つくづくホームドラマ。出来事を劇的に描くことはしない。父親の介護、やってきたヘルパーが遺産目当て、隠し子発覚。相続をめぐる兄弟の争い。大袈裟に劇的になりそうな出来事は続くが、それらは淡々と描かれる。物事は明確な解決があるわけではなく、ずるずると日常の延長が続いていく。介護に対して、本音をつぶやく家族の言葉は実にその通りだと思う。きれいごとではすまない。死さえどこかホッとすることはある。結果的に、主人公がその場から姿を消した以外、当たり前の日常がこの先も続いていくことを、肯定的に描いてくれることの、素晴らしさ。時代設定が2022年と1年後でありながら、マスクをつける生活がかわってないのが、どこか軽く怖いが、それもまた日常なのかもしれない。つくづく素晴らしい作品だなぁと思う。