東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ヴィルクマイスターハーモニー』

朝5時起床。朝食を食べてから外へ。そこまでしんどくない程度に冷たい空気が心地いい。澄んだ感じがして、ぼんやり空を見ながら歩く。始発の都電に乗る。そこそこ早いけど、すでに人も乗っている。世界は目覚めている。

早朝から一つ仕事。諸々終わる。その現場にあった一口サイズのサンドイッチをついたくさん食べてしまう。食べやすくて油断していたら、やや胸やけするほど食べてしまった。

東京駅へ向かい、仕事の都合で新幹線チケットのことを聞きに緑の窓口へ。新幹線EXというサイトで購入したチケットの件を聞こうとすると、「JR東海にいけ」といわれる。なるほど、同じ新幹線だろうが、会社ごとに住みわけがされている。最近、便利と聞く新幹線EXは取り扱いがJR東海で、東日本は関係ないらしい。買う側からすると、同じJRでしょ、と思うが、そうでもないのだろう。こっちからすると、今まであった回数券がもっとも使い勝手がいいので、それを無くされたから、こうやって新しい方法で右往左往しているのだが。

それらを終えてから渋谷へ。イメージフォーラムで上映しているタル・ベーラの「ヴィルクマイスターハーモニー」。いつだったか、ずっと前の職場で、その時一緒に働いていたSくんという青年からお薦めされて以来、いつか見たいと思っていた映画。ありがたい4Kリマスター上映。モノクロの感じで、古い映画のように思うが、製作年は2000年。24年前の作品。長まわしで撮影される映像は、人物にカメラが寄っていくことはあるけれど、おおむね、引きの映像が多い。『人の物語は接写してみれば悲劇だけれども、俯瞰で見ると喜劇』というようなことを聞くことがあるが、物語の後半にある、暴徒の人たちが破壊活動をする場面の画は、何か、行為の酷さはあるものの、人の様の滑稽さを感じる。

映画を観終えて、買い物をしてから帰宅。娘が勉強をしていた。週明けの月曜から学期末テストがあるとのこと。

僕は筋トレしつつ「ゴリパラ」や「不適切にもほどがある」を観る。昔話をしたいわけではなく、17歳に戻りたいから話す。17歳にはもう戻れないからその時の話をする。僕にとって、17歳は記憶にも残っていない空白の時だったが、大学時代は、いくらでも昔話をしたい時だ。ただ、もう、戻れはしないが。