東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『花見と読書』

朝8時過ぎ、一度目が覚めるけれど、もう少し寝たくて、モタモタする。気が付くと、9時過ぎ。起きて、洗濯機を回しつつ、朝食を食べる。それから洗濯物をベランダに干す。猫たちもベランダに出てきて気持ちよさそうにしている。

シャワーを浴びてから、新宿御苑で。今日もかなり混雑している。海外の方の観光マップとかに入っているのだろうか。毎回、たくさんの観光客の方を見る。しかしこちらは年間パスポートを持っているため、無敵。入るのはスムーズ。が、いつもの場所をすでに取られてしまっており、芝生の真ん中あたりに敷物をしいて、ゴロゴロしつつ、本を読む。

山本周五郎さんの「季節のない街」。第一話が、ドラマ版の第一話とストーリーがほぼ一緒。もちろん、時代設定は違うのだけど、宮藤官九郎さんが、結構、忠実に原作を脚本化していることを知れる。「季節のない街」は新聞連載だったので、短編オムニバスのようになっており、読みやすい。とある街に集う人々の群像劇で、こんな風に、人物を紡げることが興味深い。

仰向けになって本を読んでいたら、青い空に桜の花びらが舞う。風がそよぐと、ひらひらと花びらが散って、そのたびに、それを眺めてしまう。小説を読みながらの花見。空は快晴。で、時々うたた寝してしまう。なんて贅沢な時間。

夕方から職場へ行き、少し仕事。とある仕事で記録用にスマホで動画を撮っていたのだけど、ちょっと被写体が近い位置で撮影をしていた時、自分の近くにくるので、必然的にカメラを顔に寄せていったら、視界がぼやけた。手前のピントが合いにくくなっているのか、これは老眼の始まりか。

帰り道、ふと、ビールを飲みたくなり、久しぶりに缶ビールを買う。筋トレしてからそれを飲む。で、Tverでドラマ版「季節のない街」第二話を観る。なんともやるせない物語。良かれと思う善意が報われない。それでも世界は勝手に回っている。救いは描かないものの、悲劇にもしない。淡々と次へ進む感じも良い。この話もやがて原作でも描かれるのか。それを読むのも楽しみ。