東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ゆっくりと本を読みながら』

朝、一度、7時台に起きたけれど、まだ眠くてもう一度寝る。それで起きると10時目前。起きて、朝食を食べてから掃除機をかけたり、布団を干す。快晴で気持ちが良い朝。

それで11時半くらいから、再び、古本屋『ときとき』を開店。まぁ、開店というほど大げさなものではないのだけれど。前回よりも少し本を増やす。徐々にラインナップを充実できているような気がする。

それにしても陽射しも心地よく、気持ちが良い。店番のお供は岡田斗司夫さんの『大人の教養のために知っておきたい凄すぎる日本のアニメ』を再読。庵野秀明さんや宮崎駿さん、富野由悠季さんらを独自の見解で分析するその語りが面白い。一気に読み終わる。その後、売る本として陳列していたタモリさんの『TOKYO坂道入門』を読む。東京都内にある坂道がたくさん紹介されている。家の近く、目白台付近の胸突坂や幽霊坂も紹介されていて、改めてまた坂を意識して歩いてみようと思ったりする。

それにしても、今日は日中はまったく人が来なかった。歩く人はいるけれど、本に興味を持ってもらえない。娘も本を読んでいたけれど、すっかり暇をしている。まぁ、そういう日もあろう。それで娘とバドミントンをしたり、いろいろ話をしたりする。

ふとした拍子にどうしてこの家に住むことにしたの?と聞かれた。まぁ、きっかけは嫁さんがいろいろ調べた結果だけど、坂道の途中にあって、それが良かったのと、窓からの見晴らしが良いから決めたんだよ、と言ってみたけれど、いまいちピンときてないようだった。中古の家で、古い作りだから、学校の友達には若干馬鹿にされることもあるらしい。その点は、申し訳ないなぁと思うものの、僕は坂の途中にあるこの家が好きだし、古本屋をやろうと思ったのも、人通りがポツポツある穏やかな感じが、良いなぁと思ったから。

シガーロスや、ヨラテンゴnever young beachPolarisなどのBGMを聴きながら、本を読みつつ、ぼんやりと通りを歩く人を眺める。そういう感じが良い。まぁ、売れるに越したことはないけれど、売れなくてもこういう時間を使い方も悪くないと思う。これがこういう時期だからこそ許されることなのか。またバタバタするようになっても、たまの休みとかはこういう風に古本を売りつつ、のんびりするような時間を持つようにしたいなぁと思う。

18時を過ぎても、まだ日が暮れない。18時半に古本屋、店じまい。今日は3冊売れた。そのうち1冊は、読んでいたタモリさんの坂道の本。売れちゃったなぁという寂しさと、良い本が売れたことの嬉しさがある。