東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ペテルギウス前』

22日
朝、7時半頃、起床。缶ゴミを捨てて、朝食を食べて、職場へ。事務作業をいろいろしつつ、午後から出先で仕事。車で東名を西へ。町田のあたりで決まりごとのように渋滞になる。朝でも日中でもどの時間でも必ず。何かあるのか。

数年がかりでかかわっている仕事の諸々の最終確認。とはいえ、ここまでくると僕のような立場の男は何もできず、ただただ、裏側の細かいことの調整のみ。その道のプロの方々の素晴らしい仕事を横で見つつ。

そこに向けての準備のため、おそらく平均年齢40後半だろう面々が、マジックを持ち、模造紙にいろいろ色を塗り、「いいね」と話をする場面があった。何をやっているんだろうとおもうが、この歳で、そういう些細なことにこだわりをもって、臨めることが良い。面白がれることが一番だ。

あとは本番を待つのみ。22時、仕事が終わり都内へ。この時間ののぼりはさすがに混雑もなく、スイスイと進む。帰宅して、ややぼんやりしてから、就寝。

23日
朝6時起床。準備をして車で出発。これまでの諸々の経験をふまえて、大分余裕をもって都内を出発。東名、鬼門の町田付近へ。雨も降りだし、先行きは不安。と、多少の混雑はあったもののこれまでの渋滞がなんだったのかと思うほど、スムーズに到着。1時間45分ほどかかるかもしれないと想定していた道程が、1時間15分ほどで到着。まぁ、これも車で移動するうえの宿命。

数年がかりのプロジェクトの本番日。天候はあいにくの雨ではあるものの。裏方の一人として関わってきた案件。振り返ると、スタートは2年前だったかもしれず。いろいろなディスカッションや試みを続けて、ここに至る。とはいえ、僕の立場は、クリエイティブというわけではなく、傍観のポジションではあったとは思うのだけど、とはいえとはいえ。

お客さんをいれての興行。しばしば言われることではあるけれど、お客さんが入ることで気づくことがあるというのは、本当にそうで、いくら事前にリハーサルをしてみても、本番は、それとは別の化学反応が起きる。だからこそ、こういう興行は良いのだろう。この日、この場所で、行われたことは、この場にいた人たちだけが共有できること。

諸々無事に終わり、本当にあっという間に撤収作業が行われる。これまで積み重ねてきたものが、小一時間であっという間に片付く。そういうものだろう。一期一会。それぞれ、次の場所へと向かっていく。

会場の外に出ると、雨が止んで、夕暮れの橙色が空にかかっている。はーっと息を吐くと白くなる。そこまで寒さはないけれど、雨上がりの空気はひんやりしているのだと思う。「ペテルギウス前」という素敵な名前の交差点がある。会場を出て、その交差点で信号待ち。空の橙が心地いい。心から綺麗だと思う。

仕事を終えて、無性にジャンキーなものが食べたくなり、コンビニで普段あまり食べないパスタを食べる。それからちょっとぼんやりしていたら、車中で2時間ほど爆睡してしまった。

帰宅して、缶ビールを一杯飲む。一気に酔いが回る。